9日目 6月2日(木)

寄港地:館山港

さるびあ丸からの連絡

6月2日(木) 第9日目 08:40 第一報

天候:晴れ
今朝、8:00に館山入港。館山市の歓迎を受ける。下船後、城山公園、赤山地下壕を見学し、帰船する予定。12:15 館山出港 16:00竹芝桟橋着岸予定。お迎えよろしくお願いします。

6月2日(木) 第9日目 16:00 第二報

定刻通り、到着いたしました。

洋上だより

長いと思っていた洋上小学校も、あっという間に最終日を迎えました。最後は農漁村の生活でお世話になった思い出の地、館山に寄港しました。巨大防空壕跡の赤山地下壕と館山城を見学しました。赤山地下壕の壁にはつるはしの痕が無数にあって、暗い通路の奥から今でも誰かの声が聞こえてくるのではないかと思う雰囲気でした。戦争中の人々の生活を考えると、気の狂いそうな毎日に胸がしめつけられるような思いがしました。改めて、自分の今の恵みに感謝しました。
9日間の洋上小学校の間、神様がお造りになった海が、風が、空が、いつも私たちを包んでくれました。全てのことに感謝です。下船式の後、お世話になった乗組員の方々とのお別れは寂しかったですが、心からの感謝を込めて「ありがとうございました」と挨拶して下船しました。

(J.S.)

8日目 6月1日(水)

寄港地:熊野港

さるびあ丸からの連絡

6月1日(水) 第8日目 07:50 第一報

天候:曇り
本日8:00新宮港入港。歓迎セレモニーが行われる予定。
【今日の予定】
熊野古道を発心門王子から 熊野本宮大社まで歩き、入浴した後、那智の滝などを見る。
体調不良の児童が若干名見られるが一緒に行動する。

6月1日(水) 第8日目 08:40 第二報

昨日8:00新宮港入港。歓迎セレモニーが行われる。ミニーゴは八咫烏(ヤタガラス)のヤタちゃんに再会。熊野古道の静けさを味わいながら熊野本宮大社まで歩く。温泉で旅の疲れを癒やした後、那智の滝へ。数日間の降水量のせいで水量はなかったが、壮大な滝の景色を楽しんだ。1名さるびあ丸残留。
夜はさよならパーティー。船員さん達と最後の夜を夕食を共にした。船員さんからのサプライズプレゼントがあったり、誕生日のお祝いをしたりと大いに盛り上がる。学校に、さるびあ丸のエンジンのシリンダーをいただく。

洋上だより

今日は、新宮港に入港して、熊野古道を歩きました。民家の近くや杉林の中を歩きました。周りは静かで、うぐいすの鳴き声しか聞こえませんでした。だから、僕たちも、黙って、自然の音を楽しみながら、静かに歩きました。発心門王子から歩き始め、熊野本宮大社を目指しました。少し湿気があり、石にもこけが生えていましたが、天候に恵まれて滑ることもなく歩くことができました。渡瀬温泉で入浴後、熊野那智大社にも行きました。大門坂から20分ほど続く石段を登り続けたので、一汗かきましたが、きれいな景色と、遠くから見ても見上げないと行けないほどのスケールの那智の大滝を見て、疲れも少しは癒やされました。
今日は最後の夜なので、今までの感謝を込めて、乗組員の方々をお招きしたさよならパーティーを行いました。クイズの結果発表もあったので楽しくもあり、洋上小学校が終わると思うと寂しくもあるひと時を過ごしました。

(R.Y.)

7日目 5月31日(火)

寄港地:姫路港

さるびあ丸からの連絡

5月31日(火) 第7日目 07:40 第一報

天気:快晴 気持ちの良い朝を迎えた。
【今日の予定】
姫路城を見学・散策後、昼食と入浴を済ませ帰船。その後、釣りクラブとリベンジ凧揚げ。16:30出港。夜は、2度目のイカ釣り。
皆元気。

5月31日(火) 第7日目 第二報

天候:快晴 晴天の姫路に上陸。これまでに高知城と松山城を見学したが、姫路城を見て格の違いを実感する。事前学習した内容を確かめながらの見学ができた。昼食は自由食。城下町の店々で思い思いに昼食を楽しむ。入浴後帰船。凧揚げは良い風に乗りすべてのグループの凧が揚がった。上がりすぎて回収不能の凧が1つ。夜のイカ釣りは海面からイカが見えているにもかかわらず釣れたのは2はいにとどまる。瀬戸内海の夜景を楽しみながらのイカ釣りだった。

洋上だより 7日目

昨夜、さるびあ丸は姫路港に停泊し、今日、僕たちは姫路城の見学に行きました。今回の洋上小学校では3つ目のお城です。平成21年から行われた平成の大改修を終えた姫路城は、白鷺城の名にふさわしい白さをしていました。近づくと、その城壁の高さ、空にそびえるように見える大天守に圧倒されました。大天守、西の丸をじっくり時間をかけて散策しました。戦いのために造られた城内の仕掛けや迷路のような士を見ると、何代も城主が変わった姫路城、瓦の家紋を探して歩くのも楽しかったです。
西の丸は、百間廊下の長さに驚かされました。南北朝時代から移り変わってきた城の姿に、感動しました。

(K.N.)

6日目 5月30日(月)

船内活動

さるびあ丸からの連絡

5月30日(月) 第6日目 07:50 第一報

天候 朝:濃霧(視程300mほど)。海は穏やか。
8:00 松山の人たちの見送りの中の出港の予定。昨日帰船後、部屋替えを実施。 昼頃、瀬戸大橋を通過予定。その後、赤道祭・餅つきを楽しむ予定

5月31日(火) 第6日目 07:40 第二報

8:00霧の松山港を出港。地元の方の見送りに紙テープと「いかりをあげて」の合奏で応える。霧の中の航行となったが、来島海峡あたりから晴れてくる。
午前中は洋上クラブ。船員さん達の熱心な指導で充実した活動時間を過ごす。来島海峡を10時過ぎに通過。昼食後、13時過ぎに瀬戸大橋を通過。全員で通過時刻を予想するクイズを行い、カウントダウンをしながら通過を見守る。その後、赤道祭・餅つき大会も盛り上がる。餅つきの途中播磨灘で全員の写真撮影。
17:00に姫路入港。岸壁の前の気持ちの良い広場で凧揚げをする。風が弱く、瞬間最大浮遊凧数は5機にとどまる。明日、再度挑戦の予定。

洋上だより 6日目

今日は、午前中にクラブ活動、午後は赤道祭を行いました。クラブ活動とは、乗組員の方やカメラマンが先生になって下さいます。まさに洋上小学校でしか学ぶことのできない内容で、手旗やロープワーク、船のおもてなしの仕方などを学びました。
赤道祭は、元々は無風地帯の赤道周辺を航行する時に航海の安全を祈った事が始まりだそうです。洋上小学校では、8泊9日の船の旅が安全に無事に終われることを祈って、船上運動会のような催しをします。乗組員の方にも一緒に参加していただき、毎回盛り上がります。締めくくりはつきたてのお餅をいただいて、今までの航海の無事を感謝して、残りの日日の安全を祈りました。

(T.Y.)

5日目 5月29日(日)

寄港地:松山港

さるびあ丸からの連絡

5月29日(日) 第5日目 09:00 第一報

松山港に入港 天気は曇り時々小雨
愛媛のゆるキャラ「みきゃん」の歓迎を受ける。その後、グループ毎に松山市内を見学。道後温泉で入浴を楽しむ。
昨日の釣りクラブの釣果は大小20匹ほど。夜は船員さん主催のお楽しみ会の予定。部長・後援会長合流。ドクターも松山で交代した。

洋上だより 5日目

今日は松山に上陸しました。港には松山のゆるキャラ「みきゃん」が来て、私たちを迎えてくれました。港から市内までは、電車と路面電車を乗り継ぎます。あいにくの曇り空で、時折小雨もちらついていましたが、ロープウェーに乗って松山城の大天守を見学しに行きました。木と雨のにおいがして、少し霧がかかり、とてもきれいでした。狭間がたくさんあって、これでは敵も簡単に攻め入ることはできないな、と思いました。
松山の見学ポイントは、松山城、子規記念館、道後温泉です。地図を片手に、路面電車に乗ってフィールドワークをしながら、地元の味を楽しむこともできました。道後温泉は、今年から本館の建て替え工事が始まるそうなので、現存の木造の本館を見ることができて、貴重な経験だと思いました。温泉と言っても、地元の方が日常のお風呂として使っていらっしゃるので、お話しするチャンスもあってうれしかったです。

(S.S.)

4日目 5月28日(土)

船内活動

さるびあ丸からの連絡

5月28日(土) 第4日目 08:40 第一報

長崎市沖五島列島に向かって航行中 天候:曇り
8:00ごろ 今回のポイントの一つである軍艦島脇に到着。約300mまで近づき島の全景を全員で見た。昭和の産業遺産である軍艦島に圧倒される。
昨夕の水圧実験も無事成功裏に終了した。夜のイカ釣りの釣果は1パイ!本番の2回目のイカ釣りにむかってモチベーションが上がる。ちなみに西之表港で釣りクラブの釣果は数匹とカニ1パイ。次回に期待。
これから2回目の洋上授業を行い、午後は五島列島、平戸島、壱岐の各島を眺めながらの九州の島々をクルージング。一人になって、島々の景色を楽しみながらスケッチや俳句・短歌作り、船内探検などをするソロの時間を実施。
今日の深夜に関門海峡を通過し瀬戸内海に入る予定。

5月28日(土) 第4日目 11:00 第二報

福江・平戸・壱岐と九州の島々を巡る。霧が出て島々の姿を楽しむことはできなかった。午前中、洋上授業の2回目を予定通り行い、午後はゆったりとひとりになる時間を楽しむ。疲れを癒やしながら、船内スケッチ、俳句作り、まだ行ったことのない場所への船内見学と思い思いに時間を使う。深夜23:24に関門海峡を通過。深夜なので、関門橋の見学はできなかった。

洋上だより 4日目

今日は、終日船に乗って、九州の島々をクルージングしました。中でも一番の目玉は世界遺産に登録されたばかりの軍艦島です。石油採掘のために一時期は人口密度が世界一位にもなった軍艦島も、今は廃墟、無人のゴーストタウンです。今回は朝一番の時間帯を利用して、肉眼で釣りをしている人が見えるほど近い距離で、島を一周することができました。崩れかけゆがんだ様子の建物や窓枠の様子も肉眼で見ることができました。あいにくの雨模様も重なり、本当にゴーストタウンという名がふさわしいと思いました。
午後は「ソロの時間」。一人になって、自分を見つめ、お気に入りの場所をスケッチしたり、一句考えたりして過ごしました。いつもは友達とわいわいしているけれど、たまには一人になることも大事だな、と思いました。

(H.K.)

3日目 5月27日(金)

寄港地:種子島港

さるびあ丸からの連絡

5月27日(金) 第3日目 07:00 第一報

種子島・西之表港沖。天気曇り。昨日に比べやや風は強い。朝焼けが美しい朝を洋上で迎えた。昨晩も海の状況は穏やかでゆっくり休めた。全員元気。

5月27日(金) 第3日目 16:30 第二報

天気:曇りのち晴れ。
気持ちのよい1日だった。下船後すぐに種子島銃の試射を見学。空気を切り裂くような発射音にびっくり。宇宙科学技術館(種子島宇宙センター)を見学。本物のH型ロケットや管制センターを見学したり射場からの景色を楽しむ。昼食、入浴後月窓亭(旧種子島氏邸)でお茶とお菓子や現地の民芸のおもてなしを受けたり、種子島開発総合センターで種子島の歴史や文化を学んだ。
16:50頃帰船。
その後すぐ出港し、沖合で水圧実験をし、夕食後1回目のイカ釣りをする予定。全員元気。

洋上だより 3日目

洋上小学校3日目の寄港地である種子島は、天候にも恵まれ、皆気持ちよく下船することができました。港には、火縄銃保存会の方が来て下さり、早速火縄銃の実演を見学しました。大きな爆発音に皆耳をふさいでいましたが、貴重な歴史の音を聴くことができて、感動しました。
宇宙センターでは、ロケットの実物が納められている倉庫に行って、本物のロケットを見たり、発射管理等を見学したりしました。本物のロケットの大きさに皆驚いていました。機関士さんの話によると、船の機関部分にも航空工学が用いられているそうで、さるびあ丸の機械関係のダクトやパイプ関係と作りの同じ物がたくさんあったという話にも驚きました。
鉄砲館にも行きました。種子島の歴史や様々な鉄砲について知り、歴史を感じました。 鉄砲伝来からロケットまで、過去、現在、未来のつながりを感じる島が日本にあって、素敵だなあ、と思いました。

(H.T.)

2日目 5月26日(木)

寄港地:高知港

さるびあ丸からの連絡

5月26日(木) 第2日目 07:10 第一報

室戸岬沖を順調に航海中。曇り 波1.5m、うねりは昨日よりもおさまっている。全員元気。天気が気になるが船速測定など午前中の洋上授業も予定通り行えそう。

5月26日(木) 第2日目 17:10 第二報

午前中途中から雨が降り始めたが、洋上授業はすべて実施できた。
12:00 高知港に入港。観光協会の歓迎セレモニーを雨のためAデッキで行う。歓迎に感謝。その後市電で高知市内に行き、鰹料理に舌鼓を打つ。雨の中、高知城と龍馬記念館をコース別に見学。温泉にも入る。予定通り一日の行程を終え、17:30 帰船。夕食後、イカ釣り講座で明日のイカ釣りのこつを船員さんから教えていただく。全員元気。

洋上だより 2日目

今日の午前中は洋上授業、午後は高知へ上陸しました。洋上授業は、乗組員の方が先生になって、手旗、ロープワーク、ワッチ、船速測定、仕事場巡り、乗組員の仕事について教えて下さいました。船上ならではの授業内容に、みんな熱心な様子でした。
高知に上陸すると、観光協会の方々が歓迎セレモニーを開いて下さいました。寄港地の方にも支えていただいている洋上小学校だと感じました。上陸後は、木曜市や高知城の見学など、独特の風景や文化に触れました。かつおのたたきもいただきました。周りのあぶり具合が絶妙で、さすが本場、と舌鼓を打ちました。あいにくの雨でしたが、地元の方は優しく接して下さってうれしかったです。

(R.M.)

1日目 5月25日(水)

出発:竹芝桟橋

さるびあ丸からの連絡

5月25日(水) 第1日目 17:10 現在

石廊崎沖を航行中。波1.5m、うねりが少々あるが揺れは感じない。
10:00定刻に出航し11:40に横浜港に到着。1年生や保護者に見送られ、浦賀水道を太平洋に向かう。出航パーティーは完食。避難訓練・凧作りと順調に活動を行えた。ややもやが出て視界はあまりよくない。
船酔いしている児童もおらず、全員元気。

洋上だより

洋上小学校初日、出港式を終えて、僕達小さな乗組員を乗せたさるびあ丸は大海原へと乗り出しました。1年生のパートナーさんも横浜まで一緒に乗船しました。1年生は、
「もう着いちゃわない?」
と何回も聞いてきたので、
「まだまだ、大丈夫だよ。」
と優しく教えてあげたら、
「良かったあ。」
とにっこり笑って言っていたので、良かったです。
横浜で1年生と別れた後は、出航パーティーがありました。いよいよ始まりです。その後、早速避難訓練も有り、救命胴衣の着方や避難の仕方を教わりました。夕方の凧作りでは、各グループ毎に1つ東京で絵を描いておいた凧に骨組みの竹ひごをつけ、凧糸を張って、完成させました。姫路で凧揚げが楽しみです。

(T.G.)

今回の洋上小学校について

初等部長のごあいさつ

母なる海へ

第42回青山学院洋上小学校。今年も「さるびあ丸」に学校を代え、126名の夢と希望を乗せて母なる海へと船出します。

船出した瞬間から冒険の始まりです。航海の全てが、皆さんの心の成長の糧として豊富に横たわっています。過去の先輩達がそうだったように、自分をみつめ、感じる心を持ち、よく考え、自分を信じ、正しいと思うことをやってみてください。そして、その時仲間がいます。先生、リーダーがいます。東海汽船の船長さんはじめ乗組員の方々がいます。そして、神さまが共にいて、助け、導いてくれるでしょう。

船の中は1日24時間、8泊9日。どこにも逃げ場がありません。すばらしい洋上小学校となるために、いつも誰にでも「ありがとう」の感謝の気持ちを忘れないでください。

小さな乗組員に、神さまの豊かな祝福とお恵み、そして航海の安全が守られるようお祈りしています。

青山学院初等部 部長 中村 貞雄

校長のごあいさつ

44年前、ある先生が初等部生に海から日本列島を見せたいなという夢から始まった洋上小学校も今年で第42回を迎えることになりました。

今年のテーマは学年目標でもある『感謝と完結』です。この航海が、普段分かってはいてもなかなか実感することのないこの「大切なこと」を見直すきっかけになって欲しいと願います。

今回は高知、種子島、松山、姫路、熊野そして館山に寄港しながら、太平洋、東シナ海、日本海、瀬戸内海の海を巡ってきます。深く静かに積み重ねられた時の流れとその中で志を果たした先達の生き方に直接触れ、素直な心を通して感じたことが子ども達の今後の成長にどう関わってくるのか今からとても楽しみです。

5月25日に竹芝桟橋を出航します。東海汽船の皆様をはじめ、寄港地の皆様、保護者の皆様、初等部の皆様、この行事を見守ってくださる全ての皆様に支えられていることを心にとめて、感謝の思いで9日間の生活を過ごしていきます。小さな乗組員126名に神様の祝福とお恵み、お守りがありますように皆様のお祈りに加えて頂ければ幸いです。

では、行って参ります。

第42回 洋上小学校 校長
藤原 功一

シンボルについて

第42回洋上小学校シンボル

第42回洋上小学校のシンボルマーク決定

応募作品の中から学年教務会の選考の結果、左の作品が最優秀作品に選ばれました。作者である児童の、作品作成の思いを紹介します。

さるびあ丸の小さな乗組員であるという気持ちで、AOYAMAGAKUINとSALVIA MARUを1つの輪にかきました。神様の作ってくださった太陽を受け、大きな海を進んで行くさるびあ丸でたくさんの経験をし、成長できるようにという願いをこめてかきました。