9日目 6月10日(木)

寄港地:竹芝桟橋
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かめりあ丸からの連絡

9:00現在
昨日、瀬戸内海を抜けて太平洋へ出た頃から揺れ始め、昨夜の「さよならパーティ」後に船酔いする子どもが増えてきました。今までほとんど揺れなかったので、その揺れに体が慣れていなかったようです。夜中の12時頃に一番大きく揺れ、今朝の朝食を最後まで食べられた子どもは50名ほどでした。8時頃に揺れが収まってきて、子どもたちも元気を取り戻してきました。今、荷物の片付けをしています。

8日目 6月9日(水)

出発:松山港
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かめりあ丸からの連絡

20時 田辺沖 南南西の風 風速:3 天気:曇り 気温:26度 波高:1.5メートル

18:00現在
午後に行われた赤道祭は大いに盛り上がりました。天気もよく、つきたてのお餅もおいしくいただきました。今、さよならパーティの準備をしています。瀬戸内海を抜けてだいぶ波立ってきましたが、子どもたちはその揺れにほとんど気づかないほど元気です。

16時 明石沖 西北西の風 風速:5 天気:曇り 気温:27度 波高:0.5メートル

朝、松山を出港して瀬戸内海を航行中。天気がよく、波もなく穏やか。波間のきらめきがとても眩しい。子どもたちは、今日の午後に行われる赤道祭や、さよならパーティの準備を楽しく進めています。

7日目 6月8日(火)

寄港地:松山港
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かめりあ丸からの連絡

今、瀬戸内海を航行中。朝、関門海峡を通過した。天気は曇りだが、所々日が差している。波は穏やかでうねりもほとんど感じられない。子どもたちは全員元気。

姫島沖 東の風 風速:4 天気:晴れ 気温:29度 波高:0.5メートル

洋上だより

洋上小学校7日目です。今日は、午前中に洋上クラブ、午後は、最終寄港地の松山へ上陸しました。
天候は、寄港地に着いたときには晴れていましたが、だんだんと雲行きがあやしくなり、場所によっては雨が降っていました。

午前中の洋上クラブでは、各グループに分かれて活動をしました。
「写真クラブ」は、カメラを使い風景・人・船内を撮りました。お題はかめりあ丸と風景・クラブ活動中の友達・船員の生活空間・仕事場です。ちなみに僕は、かめりあ丸と風景を撮りました。
「甲板員の仕事の手伝いクラブ」は、太い古いロープを解いて細くし、四つ網は難しいそうだったけれど、コツをつかむとすらすら編むことができるようになりました。
「手旗クラブ」では、下船する前に手旗で「ただいま」とやります。私たちが船員の笛の合図でただいまとやると迎えにきてくれるお母さんたちが「おかえり」とやります。本番はブリッジの上で並んでやります。今からその場面を想像すると胸がわくわくします。
「ロープワーククラブ」では、洋上の授業では習わなかった難しい結び方を習ったり、結び方の標本を作ったりしました。
「司厨房クラブ」は、イカを切ったり、人参を蝶の形にしてわさび入れを作ったりしました。難しかったことはキュウリの竹切りです。でも、船員さんは当たり前のようにやっていました。

午後からは、パーティーごとに分かれて、松山の街を観光しました。僕は、道後温泉に行きました。神の湯には、西の湯・東の湯がありました。西の湯・東の湯のどちらにも「坊ちゃん泳ぐべからず」と書いてありました。東の湯は熱かったけれど、西の湯は適当な温度で気持ちよかったです。

私たちは松山城に行きました。城に行くまではロープウェーに乗り、その後急な階段を上りました。ハァハァと言いながら登り切り、そこから見下ろした景色はとてもきれいで、お殿様になったような気分でした。最後にみんなで写真を撮りました。

坂の上の雲ミュージアムでは、秋山兄弟の活躍について学びました。秋山兄弟は兄が好古、弟が眞えという名前です。歳は9歳離れています。兄は日本騎兵隊の親となり、弟は日露戦争の作戦を立案するなど、とても活躍しています。有名なので、帰ったらもっと調べたいと思いました。

松山のお土産で有名なものは、「一六タルト」「坊ちゃん団子」等です。坊ちゃん団子はあの有名な夏目漱石も食べたといわれています。そして、団子の一つ一つの色が違います。多くの友達が買っていました。

釣りパーティーは、松山が最後の釣り場になります。しかし、松山港では4匹しかつれませんでした。F川君とリーダーです。リーダーは、15分ぐらいで一気に3匹も釣りました。F川君は終了寸前で1匹釣りました。最後だからみんなもっと釣りたそうでした。

寄港地から帰り、夕食を食べた後に「きもだめし」がありました。きもだめしは、男女ペアーになって行動するので、最初にその発表がありました。船員さんがしかけを作ったり、おばけの仮面をかぶっておどかしたりしてくれました。想像以上に結構怖かったです。

今夜は松山へ停泊します。明日の朝、再び出発する予定です。

6日目 6月7日(月)

寄港地:萩港
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かめりあ丸からの連絡

萩(山口県) 天気は朝から曇りで空で、活動の終わる夕方から雨が降り出す。つりパーティは活動をあきらめた。
今、萩を出港したが、波はないに等しいほど穏やか。酔う子どももなく、みんな元気。

壱崎島沖 南東の風 風力:2 天気:晴れ 気温:20度 波高:0.5メートル

洋上だより

洋上小学校6日目。今日は、山口県の萩へ上陸します。
朝は曇りがちでしたが、午後から少し雨に打たれました。今日も波は穏やかで、あまり船は揺れませんでした。
午前中は、デッキに出て、全体写真を撮りました。

10時、萩へ上陸。オプショナルツアーは、日本一大きな鍾乳洞「秋芳洞」のある秋吉台へ行きました。入り口から入って川の横を歩いて行くと、水の流れる音が大きくなり、空気はだんだん冷たくなってきました。暗い洞くつを進んでいくと、始めに百枚皿という鍾乳石がありました。名前のように、何枚ものお皿が重なっているような鍾乳石でした。鍾乳洞の中の水は冷たくて、石はツルツルしていて気持ちよい手触りでした。

その後、バスで移動して化石堀りをしました。ウミユリやフズリナの化石が入った石を探して、ハンマーで砕き、塩酸に1分つけた後水で洗うと、化石がはっきりと見えるようになりました。見つけた化石は研究員の方に一人一人解説して頂きます。恐竜がいた時代よりももっと前の化石と知って、とても驚きました。

オプショナル以外のチームは、萩城城下町を観光をしました。城下町は国の史跡に指定されています。
江戸屋横町と呼ばれる小路があり、土塀などが並んでいます。塀を見るだけで城を想像することができました。萩博物館は、貝や大王イカ、また萩で有名な高杉晋作や、伊藤博文などの人物の写真が飾られていました。私が一番びっくりした事は、大王イカの大きさです。私よりはるかに大きく驚きました。
松下村塾では、ガイドさんの案内を聞きながら回りました。松下村塾は吉田松陰が始めました。後に多くの偉人を生んだ塾ということでもっと大きな屋敷を想像していたのですが、初めは畳6畳分ほどの小さな教室でした。

温泉パーティーは、萩の浜ホテルの温泉へ行きました。一番人気は打ち湯でした。頭のつぼにあったて気持ちよかったです。温泉からは、萩の町の景色がきれいに見えました。一日の疲れをとってくれる温泉でした。
自転車パーティーは、午前中は雨が降りませんでしたが、お風呂からあがった後に、雨が降ってきたので、少し大変でした。
美味しんぼパーティーは、松陰神社のお土産屋さんで、みそがたっぷりとついたとてもおいしい団子をいただきました。
今日の釣りパーティーは、雨が降っていたので、中止となりました。

夕食は、中華の立食パーティーでした。中でもチャーハンがすごく人気で、一番早く食べ終わりました。少し辛めの味付けが美味しかったです。また、パーティーの時、たくさんの人が空を眺めていました。その理由は、夕日と雲の割れ目からあふれる光で、まるで宝石のようでした。

プロジェクト活動の後に、第2回目のイカ釣りがありました。今回は、前回と違ってたくさんのイカが釣れました。中には、50センチくらいの巨大ヤリイカも釣れました。どのクラスが優勝したかはまだ分かりません。9日のさよならパーティーで表彰されるそうです。結果も楽しみですが、自分たちが釣ったイカを食べるほうがもっと楽しみです。

5日目 6月6日(日)

寄港地:福江港
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かめりあ丸からの連絡

福江島(長崎県) 凧揚げをした時はとても天気がよく、少し日焼けをした。風がもう少しほしかったが、全部の凧が揚がった。

木目崎瀬戸沖 無風 天気:晴れ 気温:23度 波高:0.5メートル

洋上だより

今日は、長崎県五島列島、福江島へ上陸です。歓迎セレモニーでは、たくさんの島の方々に迎えられ、さだまさしさんのCD・教会のDVD・つばきの苗・ばらもんだこをいただきました。ばらもんだこは、福江地方の方言で「元気がでる」という意味があります。あたたかいお言葉と歓迎を受けました。

港からは3台のマイクロバスにのって出かけました。まず、最初に「堂先天主堂」という赤いレンガの教会へ行きました。教会の中にはステンドグラスがあり、椿がかたどられていました。実際の椿は花びらが5枚ですが、ステンドグラスの椿は4枚から成っており、十字架をイメージしているとのことでした。お庭には、マリア像をはじめ、日本ではじめて十字架にかけられたという人の像や、殿様が宣教師にお話を聞いている壁画などが飾られていました。

その後、鬼岳へ移動しました。鬼岳は、とても高くて、上まで上るのにとても疲れました。ここでは、最初の洋上授業で作った「凧」をあげます。糸を船員さんにつけてもらって、グループのメンバーや、リーダーと一緒に飛ばしました。うまく飛ばせないでいると、船員さんや先生が助けてくれて、上手く飛ばせるようになりました。僕の班は、一生懸命にがんばって、30分以上も飛ばし続けることが出来ました。みんなと一緒にやったことがうまくいって、すごく嬉しかったです。

次に、楠原教会へ行きました。この教会は、日本の木造の教会の中で、一番大きいそうです。中は少し薄暗くて、気分が落ち着きました。外にはあじさいがたくさん咲いていてとてもきれいでした。丘の上にあったお墓が神秘的で、ずっと見ていました。お墓ではないように見えました。

高浜ビーチは、白い砂浜のビーチ『九州のハワイ』と呼ばれているようです。自然がいっぱいあって、最高のビーチです!みんなで大はしゃぎしました。砂遊び、水遊び、貝殻探しなどをして遊びました。きれいな貝がそこらじゅうに落ちていて、思わず見とれてしまいました。ちょうど今日は夏日だったので、気持ちが良かったです。
温泉に入った後、おみやげを買いにいきました。中へはいると、すぐに海の匂いがしました。お店の人からトビウオから作ったあごだし汁スープや、かんころもち、うどん、椿油が有名だと聞きました。丁度お風呂あがりだったので、髪や顔に椿油を塗りました。

一方、釣りパーティーは、早めに港へ戻って釣りをしました。昨日から船員さんが、「福江港はアジなど、食べられる魚がいっぱい釣れるぞ!」と言っていたので、前々から楽しみにしていました。小エビを網の中に入れて、魚の群を狙う方法「サビキ釣り」をやりました。みんながバンバンヒットしているのに、僕だけなかなかヒットしませんでした。羽田先生がハタハタという魚を釣ったと聞いて、僕は、ハッタリだと思っていたら、本当に先生が大きな魚を持っていたので驚きました。

福江島出港後、イベントプロジェクト企画によるゲーム大会がありました。各寄港地の方言クイズなどを行い、大盛況のうちに終わりました。

4日目 6月5日(土)

寄港地:屋久島 宮之浦港
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かめりあ丸からの連絡

屋久島(鹿児島県) 雨が少々降っていたが、活動にはほとんど影響がなかった。室内で食事をとったが、天気はだんだんよくなっていった。

神瀬沖 無風 天気:晴れ 気温:21度 波高:0.3メートル

洋上だより

今日は、屋久島へ上陸。マイクロバスに乗って、屋久杉観光ツアーと、白谷雲水峡のオプショナルツアーに分かれて行動しました。
屋久杉ツアーでまず向かった先は、「千尋(せんぴろ)の滝」。一枚岩で出来た崖の中腹を、勢いよく流れる滝。その滝の前でグループごとに、写真を撮りました。

次に「屋久杉ランド」に行きました。雨が降っていて、少し蒸し暑かったけど、屋久島の自然を目の前にして感動しました。すごく大きくて太い杉。石や土に生えているコケ。ジブリの世界にのめり込んだ気持ちで、となりのトトロを歌いながら歩きました。
屋久島ではたくさんの杉を見ましたが、「紀元杉」の大きさは圧巻でした。樹齢三千年という幹の太さに色々な時間が詰め込まれているように感じました。時と共にもう中身が空洞になってしまったり、雷によって折れてしまっていたりしていても、堂々とたたずんでいる紀元杉に屋久島の力強さを感じました。

「屋久杉観光センター」では、屋久杉の歴史を学ぶことができ、部屋は屋久杉の香りでいっぱいでした。また、屋久杉の輪切りが床に描かれていたり、実際に屋久杉を切る時に使われていたチェーンソーも触ったりすることが出来、肌で屋久島を感じることができました。
その後、温泉に行きました。釣りパーティは久しぶりのお風呂です。水風呂と2つ浴槽が分かれていて、窓からは川と森の絶景が広がっていて、空気も澄んでいてとてもよい気分になりました。

オプショナルツアーの児童は、「白谷雲水峡」へ行きました。ジャンボタクシーで白谷広場へ行くと、駐車場に屋久鹿がいたので、鹿をバックに写真を撮りました。大きな岩がある沢を登って歩き始めると、雨がやんでくれたので、レインコートを脱ぎました。洋上晴れ男の藤原先生に感謝です。沢の水を飲むと、とても甘かったのに驚きました。2時間ほど歩いた所で休憩していると、猿が出てきました。切り株のふさふさのコケに、水滴がボールのようについていて、キラキラしていてキレイでした。合計で3時間くらい歩いて疲れたけど、良い思い出ができました。

夕飯は、楽しい楽しい、バイキング。船の上が屋台になっていてお祭りみたいでした。
肉まんや豚汁など、たくさんあって大満足でした。風がすごく強くて、お皿やお箸が飛んだりしました。みんなすごく楽しんでいて、今まで食べるのが必死だったのが、うそみたいに思いました。

今日は男の子の星空観察の日です。Aデッキの上にあがるだけでも、いつもみたいに電気がなくてドキドキ。外灯も何もない海の上の真っ暗な船の上を歩くのはとても怖かったです。いざ空を見上げてみると、ちょっとぼんやりしていて、星もぼやぼやしていました。でも、東京では見ることのできない星の量なのは確かです。乗組員の久保田さんや川口リーダーのお話を聞きながら、普段は感じることのできない星のきれいさを知ることができました。

3日目 6月4日(金)

寄港地:鹿児島港
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かめりあ丸からの連絡

鹿児島(鹿児島県) 天気は曇り。波はなく穏やか。桜島から火山灰が少し降ってきた。

佐多岬沖 北東の風 風力:5 天気:快晴 気温:23度 波高:1.5メートル

洋上だより

今日は、洋上小学校3日目です。
午前中の活動は、昨日から引き続き学んでいる「洋上授業」でした。
手旗信号では、「1~14」の数字や、「カメリアマル」「タスケテ」などの文字を赤と白の手旗を使って表しました。また、機関室や厨房の見学もしました。機関室に入ると、とても暑くて驚きました。また「ゴーゴー」という音も大きく、耳が割れそうなほどでした。いつも船員さんたちが、私たちの洋上小学校を支えて下さっていることを実感することができました。

11時半頃に鹿児島へ到着。鹿児島の地へ降りると、地面の上に火山灰が積もっていました。ここからは、各パーティーに分かれての活動です。オプショナルツアーは桜島へ行きました。桜島では、噴火のしくみや歴史を学習し、火山灰や溶岩を見学してまわりました。場所によって桜島の見え方が変わるのが面白かったです。温泉パーティーは、霧島温泉やかごっま温泉など、グループ別に温泉を楽しみました。釣りパーティーは、昨日1匹も釣れませんでしたが、今日は大漁でした!全員で100匹くらい、魚を釣りました。また、釣った魚の魚拓もとりました。自転車は、鹿児島市内を走り、明治維新に関わった人たちの像をたくさん見つけました。美味しんぼパーティーは、豚トロラーメン、白熊、さつまあげなどを食べ歩きました。

18時より少し前に鹿児島港を出発し、夕食後は「水圧実験」をしました。ピンポン球、梱包材、卵などを、海の中へもぐらせ、10m、20m、100mの深さに入れたときに、どうなるかを実験しました。
最後に、クラス対抗で烏賊釣りをしました。本日の結果は、杏組が優勝。しかし、今日釣れたのは一杯のみでした。萩での2回目の烏賊釣りでは、たくさん釣れるといいです。

明日は、屋久島を訪れます。

2日目 6月3日(木)

寄港地:高知港
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かめりあ丸からの連絡

高知(高知県) 天気がよく、波も穏やか。数名が船酔い。ほかの子どもたちは食欲もありとても元気。トビウオを見つけて子どもたちは喜んでいた。
高知に上陸すると、船酔いしていた子どもも元気になった。

室戸岬沖 北北東の風 風力:5 天気:晴れ 気温:25度 波高:1.5メートル

洋上だより

今日は、洋上小学校2日目です。
起床後、朝日を浴びながら体操・礼拝を行いました。昨日より風が強かったため、船が揺れました。少し具合の悪くなる子もいました。

そして、洋上授業1日目。手旗信号・ロープワーク・船速測定・ワッチ・仕事場めぐり・乗組員の仕事をグループごとに分かれて行いました。船員さん達に色々なことを教えてもらいながら、小さな乗り組み員として仕事に取りかかりました。
洋上授業終了後、高知港へ着きました。港では、市長さんをはじめ、たくさんの人が出迎えてくれました。中でも、龍馬やおりょうさんが出迎えてくれたのが嬉しかったです。
歓迎セレモニーの後は、各パーティに分かれて活動をしました。オプションツアーは、桂浜へ。そして、美味しんぼ・温泉・釣り・自転車パーティーは高知市内観光を楽しみました。久しぶりに地面を踏みしめましたが、体が波に揺れているような変な感じがしました。

私は釣りパーティーに参加しました。昼食は、土佐料理をいただきました。かつおのたたきはとろけるような感じで、とても美味しかったです。観光の後は釣りをしました。しかし、今日は1匹も釣れず。残念です。明日の鹿児島港では、今日の分もあわせてたくさん釣れるといいと思います。
夕食の後、プロジェクト活動・全体ミーティングが行われました。ミーティング中には、船員さん達がイカに化けて、明日の夜の烏賊釣りについて説明してくれました。
明日は鹿児島に上陸します。どんな一日になるかと考えると、ワクワクします。

1日目 6月2日(水)

出発:竹芝桟橋
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かめりあ丸からの連絡

浜名湖沖 南東の風 風力:3 天気:晴れ 気温:22.4度 波高:1.2メートル

洋上だより

かめりあ丸に乗り組んだ児童たちから、初日の様子を伝えるコメントが届きました。
旅立ちへの緊張、竹芝桟橋から横浜港まで一緒に船の旅に出る1年生(パートナー)との船内探検、凧作りなどの活動など、船酔いにも負けず、責任感を持って臨んでいる子どもたちの様子が伝わってきます。

<出航式>
・すばらしい天気のもと出航できたことを幸せに思う。
・海風に吹かれ、潮の香りの中歌った賛美歌「大波のように」はいつもより気持ちが入ってうまく歌えた。
・保護者に見守られて緊張したが、そのまなざしがとても嬉しかった。
・M.O君の代表挨拶はとても立派だった。
・制帽を取り、新たに船員帽をかぶった時、「よし、やるぞ」と思った。

<船内探検>
・パートナーと合流するのが待ち遠しかった。
・ブリッジ見学が一番楽しく、長い時間見学した。
・船内のあらゆるところで記念撮影をした。自分が1年生の時に6年生と撮った思い出の場所で写真を撮った。
・人が多すぎて迷子になりそうになった。

<出港パーティー>
・緊張で朝食があまりのどを通らなかったので、早く食べたくてたまらなかった。
・ほとんどのテーブルが完食していた。

<凧作り>
・福江島で凧をあげるための凧を船員さん、リーダーに手伝ってもらいながら作り上げた。
・部屋ごとに一機ずつ作った。(1部屋7,8人)
・学校でデザインを考えてきたので、作業がはかどった。
・いかりのマーク、坂本龍馬など面白いデザインの凧がたくさんあった。
・(凧に)竹の棒を切り、くっつけるのをみんなは苦戦していた。
・凧をあげる日が楽しみである。

今回の洋上小学校について

校長のごあいさつ

第36回 洋上小学校校長 藤原 功一

38年前、ある先生が初等部生に海から日本列島を見せたいなという夢から始まった洋上小学校も今年で第36回を迎えました。今回は神・人・自然に出会うという初等部の考えを踏まえ『知っておきたい日本』というテーマを設け寄港地を決めました。このテーマの大きな柱は“明治維新”と“世界遺産”です。

高知・鹿児島。萩・松山では、幕末から明治という大きな時代のうねりで志を果たした先達の生き方に出会い、屋久島では日本が誇る世界遺産の中で深く静かに積み重ねられた時の流れを感じてほしいと思います。歴史の流れ、自然の雄大さ、船で行くからこそ感じることがそこにはあると思います。

かめりあ丸での生活は子ども達をひと回りもふた回りも大きく成長させてくれます。思春期の入口に立った6年生が自分自身と自分を支えてくれる人々、環境を見つめ直すのにこれ以上の機会はないと思います。

6月2日に竹芝桟橋を出航いたします。東海汽船の皆様をはじめ、寄港地の皆様、保護者の皆様、そして私たちの知らないところで応援して下さっている皆様に支えられていることを心にとめて、感謝の思いで過ごしたいと思います。
小さな乗組員に神様の祝福とお恵み、お守りがありますように皆様のお祈りに加えて頂ければ幸いです。

第36回 洋上小学校校長 藤原 功一

シンボルについて

第36回洋上小学校シンボル

第36回洋上小学校のシンボルマーク決定

応募総数74点の中から学年教務会の選考の結果、左の作品が最優秀作品に選ばれました。作者である女子児童の、作品作成の思いを紹介します。

シンボルを描くときに船をイメージしたら、まず舵(かじ)が思い浮かびました。かめりあ丸が私たちを寄港地へ運ぶために必要なのは舵です。その舵をシンボルにしたいと思いました。
舵は真ん中があいています。そこに今回私たちを乗せてくれるかめりあ丸を入れて、島々を巡る今回の私たちの旅を表現してみました。イメージを上手く形にできたと思います。