【行事報告】3年 社会 特別講演会
「脇屋先生との思い出と初等部がこれからも大切にすること」 講師:菊地美代子先生
11月25日、米山記念礼拝堂において3年生社会の学習「青山学院の歩み」の特別講演会が2年ぶりに開かれました。昨年度はコロナ禍のため中止になったこの講演会は今回で8回目。今年米寿を迎えられた元初等部教諭の菊地美代子先生が「脇屋先生との思い出と初等部がこれからも大切にしたいこと」と題してお話をしてくださいました。脇屋先生は菊地先生が初等部に奉職された時の部長先生(第3代 昭和35年~昭和41年)でした。菊地先生にとって恩師でもある脇屋先生は、感じる心が豊かな子どもたちに本物にふれてほしい思い、自ら骨董品屋で購入したつぼをロビーに飾ったり、広い世界を感じてほしい、キリスト教を肌で経験させたいと思い、子どもたちをアメリカに連れていき、キリスト教信者の家庭にホームステイをさせたりしました。また、脇屋先生は小さな子どもたちの健康を考えて、重いランドセルを使うことをやめました。子どもたちとの交わりも大切にされて六年生を部長室に招いて昼食を共にとり、食後は抹茶を点てて一緒に飲みました。脇屋先生は旧約学の専門家であり詩人でもあり、讃美歌303番は先生が作詞され、今でも教会の礼拝で歌われ、多くの人々に神様を信じて生きる喜びを伝えています。脇屋先生の教えは菊地先生へ、そして今日の初等部教育にも大切に受け継がれています。初等部の子どもたちに毎年渡される小冊子「ほんのたまてばこ」には、読書家としても有名であった脇屋先生のお書きになった言葉が載っています。講演会の終わりに菊地先生は青山学院のために祈ってくださいました。初等部を退職されて20年以上経った今もなお菊地先生が、青山学院を愛し、祈り続けてくださっていることに心から感謝いたします。