6月2日(木) 9日目 寄港地:館山
さるびあ丸からの連絡
- 6:49入電
深夜0時30分に御前崎を通過。06時30分、伊豆大島を過ぎて起床の時刻を迎えた。波はとても穏やか。館山への上陸時刻が早いので、いつもより素早く動き、準備を進めた。
2年生の「農漁村の生活」以来の館山を見学(行き先:赤山地下壕、城山公園、里見の湯)予定。入浴もして下船式に備える予定。
18:50 入電
12時ちょうどに館山を出航。東京湾に入る。
最後に、各自使用した部屋の片付けと掃除を行い、下船に備えた。
レインボーブリッジを過ぎて、出迎えてくれた保護者の皆さんに手旗信号を送る。
16:00 定刻通りにさるびあ丸は竹芝桟橋に着岸。
下船式を行い、小さな乗組員たちは8泊9日の航海を終えた。
9日間の航海をお支えくださった皆様、安航を祈り続けてくださった皆様に感謝しております。
洋上だより
6月1日(水) 8日目 船内活動
さるびあ丸からの連絡
- 06:00入電:(土佐湾沖)
夜のミーティング後、関門橋通過時刻クイズを実施。
20時頃に関門橋通過を皆で見上げた。
0時過ぎに佐多岬を通過。豊後水道に入る。
4時30分に足摺岬を通過。
6時現在土佐湾沖を航行中。
ここから黒潮に乗って北上する。
本日は午前に赤道祭、午後には再びソロの時間を持ち、ここまでお世話になったさるびあ丸とゆっくりと時間をかけて過ごしてもらう予定。
16:30 入電(熊野灘)
熊野灘を航行中。今日の黒潮は非常に穏やか。
新しい船での、新しい形の赤道祭を運動プロジェクトが考案し、皆で楽しんだ。昼食はさるびあ丸特製カレー。多くの児童が大盛りにしてもらっていた。
午後は、再びソロの時間を持った。このさるびあ丸でゆっくりできる最後の時間を、一人ひとりが好きな場所、大好きな場所で大切に過ごした。
夕食の後は、乗組員の皆さんとのお別れ会を行う予定。
洋上だより
赤道祭
さるびあ丸で1日過ごす最終日を迎えました。今日は、赤道祭についてご報告します。
赤道祭とは、これまでの航海の感謝と最後まで航行の安全が守られることを祈って行われます。洋上小学校では、船上ミニ運動会のイメージで、洋上運動プロジェクトを中心に開催されました。借り物競争・○×ゲーム・ロープワーク・手旗を、グループ対抗で戦います。乗組員の方々も、お仕事の合間をぬって参加してくださいました。普段ならお話することすらできないようなことなのに、一緒に体を動かしたり、私たちのわいわいする様子を笑顔で見守ったりしてくださって、嬉しいし、楽しいし、最高でした。
私はこの赤道祭を通して、まだお話したことのない方がいらっしゃることにも気づき、洋上小学校は多くの方々に支えて頂いて成り立っていることを改めて感じました。竹芝で下船する時まで全力でやりきって、心を込めて感謝したいです。
M.H
謎解きゲーム
赤道祭と一緒に、謎解きゲームに挑戦しました。これは、さるびあ丸の中にあるヒントを元に、謎を解いて宝を見つけるゲームです。一つ一つ解くとクロスワードの言葉が分かり、最後に一つの文章が完成する感じでした。
赤道祭だけでなく、謎解きも乗組員の皆さんが一緒に考えてくださいました。冊子になっているこの謎解き、ヒントの言葉を見つけるだけでなく、問題の冊子を指示通り折っていくと、宝の場所を指す地図になっていました。乗組員の方の中には、まだやったことのない方もいらして、船内を巡ってヒントを見つけながら、一緒に考えてくださいました。
楽しい時間はあっという間でした。クリアできたかどうかもポイントですが、グループのみんなで協力して過ごせたこと、乗組員の皆さんと一緒に楽しめたことの方がポイントが高いです。乗組員の皆さんに、感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
N.I
5月31日(火) 7日目 船内活動
さるびあ丸からの連絡
- 07:15入電:(佐世保港)晴れ
九州らしく、半袖で過ごせる温かい朝。北海道の時よりも日の出の時刻が遅くなった。この後9時に出航。
平戸島根獅子の浜沖で写真撮影、その後水圧実験、それ以外の時間は一人ひとりがさるびあ丸の好きな場所で1人の時間を過ごす予定。全員元気。
正午 入電
パイロット(水先案内人)の操船により佐世保を出る。
佐世保沖でパイロットの下船を見送り、午前中はソロの時間を持つ。海と、さるびあ丸と話をする時間をそれぞれ過ごした。
11:45 平戸の立場島(三角岩)のすぐ近くに停船。コロナの影響で5年生の時に行けなかった平戸島。遠泳の出発点をはるかに見ながら、根獅子の浜、人津久の浜をバックに集合写真を撮影した。
洋上だより
大海原のゆりかご
寄港地に上陸する日は、朝から忙しいですが、今日は50分くらいソロの時間(一人でさるびあ丸や海と会話する時間)がありました。ソロの時間は、基本的に甲板にでて活動します。また、周りに友達がいても会話をしてはいけません。俳句を作る人もいれば、自分の好きな場所でスケッチをする人、甲板に出て潮風にあたって読書をしている人もいました。
海や空、遠くに見える船を描いていたり、お気に入りの場所で俳句を作っていたりすると、たまに感じる船の揺れが、まるで大海原のゆりかごにいるようで心地よかったです。関門橋を何時何分何秒に通過するか、という問題を船速測定の式を使って考えるのは、学校の宿題をしているようでしたが、わくわくしながらできるので不思議な気分でした。
人が集まる時のざわつきもなく、船内を歩く足音もなく、とても静かで、のんびりした時間でした。9日間、船にいるからこそ味わうことのできる、贅沢な時間に感じました。
M.H
6月の詩
今日と明日は、千葉の館山に向けて、2日間ずっと船の上で過ごします。じっくりと船の時間を過ごして、乗組員の方とおしゃべりしました。俳句を作ったり、好きな場所のスケッチをしたりする中に、6月の詩を受けることもありました。初等部では、毎月一つの詩を覚えて、みんなや先生の前で暗唱します。それをさるびあ丸でするのですから、やっぱり洋上の小学校だと実感しました。
6月の詩は井上真介さんの「遠い海の記憶」です。この詩は、将来大人になった時に、その時起きた出来事を思い返せるように、洋上小学校でしかできないことを大切にして過ごそう、ということを伝えていると感じます。ぼくも、そのような素敵な思い出をたくさん作りたいと思いながら、暗唱しました。残りの2日間も丁寧に、全力で過ごしたいです。
N.I
5月30日(月) 6日目 寄港地:佐世保
さるびあ丸からの連絡
- 6:55入電:(長崎県黒島沖)小雨
日付が変わる頃、福岡沖を通過。
昨日の夕方から深夜にかけて波はなく、海面が鏡のような状態。
今朝になり少しうねりが出てきた。
この後予定通り佐世保に入港、長崎見学の予定。
全員元気だが、久しぶりの船の揺れに船酔いを訴える小さな乗組員数名あり。
19:00 入電:(佐世保港)
長崎市にて原爆について学ぶ。
5年生の時に訪れることのできなかった平和公園、爆心地、原爆資料館、如己堂を見学できた。また、大浦天主堂を見学し、その資料館で潜伏キリシタンについて学ぶ機会が与えられた。
佐世保に戻る途中で入浴してから帰船。夕食に佐世保バーガーを食べることができた。今夜は佐世保にて停泊。
洋上だより
長崎原爆資料館
今日、長崎市の長崎原爆資料館に行きました。原爆資料館に入るとすぐ、原爆が落とされた午前11時2分を指したままの柱時計がありました。これは、爆心地から800メートル先にある坂本町山王神社にあったものです。いきなり、当時にタイムスリップしたような気分になりました。
浦上天主堂のステンドグラスの破片や中学校の給水タンク、ぼろぼろの服、焼けただれた背中の写真など、原爆の威力を示すとともに、けがなんていう言葉では言い表せないほどの被害の様子に、まさに地獄だと血の気の引く思いでした。
被爆者のメッセージを伝える動画の中で、『つじもと ふじお(5)原爆が投下された後にも生きていた人が、あとからあとから、苦しんで死んでいった』というコメントが流れていました。そんな小さい子がこんな悲惨な光景を目の当たりにしなくてはいけないなんて、信じられませんでした。そのコメントだけで当時の悲惨さが伝わってきました。
戦争の怖さを改めて知り、もう二度と戦争してはいけないと思う見学でした。
M.H
平和公園
爆心地、平和公園、防空壕跡、一本足の鳥居、浦上天主堂・・・
長崎には、1945年8月9日午前11時2分に落とされた原爆の傷跡を伝えるものがたくさんありました。今回はその中の、平和公園について書きます。
平和の泉の正面に立つと、泉のちょうど中心に平和祈念像を見ることができました。平和記念像の、天を指している右手は原爆の恐ろしさを、横に伸びている左手は平和、胸の筋肉の間は十字になっていて神様のやさしさを表しています。その力強さの前では自然と平和を祈る気持ちになりました。
ぼく達は戦争を知らないけれど、二度と戦争を起こしてはいけないし、原子爆弾を作ったり使ったりしてはいけないと思いました。
N.I
5月29日(日) 5日目 船内活動
さるびあ丸からの連絡
- 12:00入電
深夜から早朝にかけて能登半島を通過。
現在、大山と隠岐の間を航行中。天候は快晴。深い青色の海は非常に穏やか。
午前中は洋上授業の後半を行い、全ての過程を修了した小さな乗組員(見習い)は、(見習い)がとれて、正式な小さな乗組員となった。
船酔いなどで修了できていない者には、補習の時間を設けることにした。
洋上だより
ロープワーク
洋上授業最終日でした。ロープワークの授業では船上で使うロープの結び方を教えて頂きました。かたく結んであるけれど、いざという時にはすぐほどける結び方があると知って、驚きました。私たちは1つずつ手順を確認しながら結びましたが、乗組員の皆さんは、1つの結び方をあっという間にしてしまうので、熟練の技を感じました。
仕事場巡りでお邪魔した、船員さん専用の食堂では、調理場を覗かせていただいたり、料理担当の方に質問をしたりしました。船員さんは朝昼晩関係なく働くので、1日4食食べるそうです。だから、船で長旅を終えた後は体重が1kg増えるそうです。
洋上授業は1種目毎にスタンプを頂きます。洋上授業1日目と合わせて6つの授業が終わったら、校長の喜多先生に修了のスタンプをもらい、小さな乗組員見習いを卒業して、小さな乗組員になりました。今日から小さな乗組員として積極的に働いて、力をつけて帰りたいと思います。楽しみにしていてください。
M.H
洋上クラブ
洋上小学校では、洋上授業の他にも、洋上クラブがあります。クラブは、甲板員見習いクラブや、機関員見習いクラブ、司厨員見習いクラブなど、8種類あります。乗組員の皆さんが教えてくださいます。今日は、その中の甲板員見習いクラブについて書きます。
甲板員見習いクラブは、ブリッジ(運転室)で船の操縦のほか、レーダーの使い方や海の見張りの仕方について学びました。船は、ハンドルをまっすぐにしても、波や風によって常に曲がって航行しているそうです。それを高性能のコンパスで見て、常にかじをきっています。今はなんと、目標の座標を登録しておけば、ずれても自動で修正して運転をしていました。貴重な体験続きの2時間で、わくわくが止まりませんでした。
N.I
5月28日(土) 4日目 寄港地:佐渡島
さるびあ丸からの連絡
- 7:06入電:(佐渡島沖)晴れ
津軽海峡を通過し、夜間に日本海を南下。
夕方には鳥海山が美しく見えた。
夜には昨晩に引き続き星空教室を実施。
早朝、少し風の影響もあり船が揺れる時間帯があったが、小さな乗組員たちは船酔いを訴えることもなくぐっすり眠っていた。
7時現在、天気は良好。現在の波は穏やか。
佐渡島で、乗組員の皆さんと一緒に直した凧を使って、凧揚げに再挑戦の予定。
・夕方の定時連絡
19:00 入電:(電波状況わるく23時入電)
入港時には温かいセレモニーを行なっていただいた。
再挑戦した凧は、乗組員の皆さんの協力もあり、強風の中でもたくさんのものが揚がった。
再挑戦ができて有難かった。
さるびあ丸のファンネルよりも高く揚がるものもあった。
トキの森公園、金山、金の積出港として栄えた小木の街並みを見学した。
佐渡見学より帰船後、地元の小学生の皆さんによる民謡と、さらに地元の方達による送り太鼓に見送られ、次の長崎県佐世保港へ向けて定刻18時に出航。
今日も夕陽が美しく見えた。
洋上だより
トキの森公園
「どこかな、どこかな?」
バスにゆられながら、ぼくたちは天然記念物の「トキ」を見ることはできないか、と目をこらしていましたが、見つけることはできませんでした。
トキは日本古来の国鳥ですが、すでに日本のトキは存在しません。おとなりの国中国から、何羽か借りて、それを育てて、大きくなってから放鳥しています。ぼくたちが訪れたトキの森公園では、何種類ものトキを見たり、トキのはく製や骨格標本を見たりして、トキの生態を知ることができました。今、繁殖期を迎えたトキは、卵を温めるために体を黒くしている個体もいて、美しかったです。
N.I
佐渡島の金山
今日は、世界文化遺産候補の佐渡島に上陸しました。佐渡島の金山は、17世紀に江戸幕府の財政を支えたり、オランダを中心に世界へ金を輸出したりすることにも貢献しました。
金山では、金を掘り出す過程が再現された資料や金の鉱石を取る人々の姿のジオラマなどを見学しました。掘り出した結果、山が割れてしまうほど採掘が盛んだったので、人手が足りず、地元の人だけではなく、佐渡島に島流しにされた罪人が多く働いていたそうです。
ジオラマの細かい動きや表情まで再現されていたし、坑道の中はまるで冷蔵庫のように冷たくて、たまに水もしたたり落ちてきて、今にも当時の人が出てくるのではないか、とどきどきしながら見学しました。
M.H
5月27日(金) 3日目 寄港地:函館
さるびあ丸からの連絡
- 8:00 入電:(函館沖)
午前7時頃下北半島を通過。
海はとても穏やか。
空は分厚い雲に覆われている。
船の生活に慣れ、子どもたちの食欲も出てきた。
新しい船での生活の仕方を、小さな乗組員と乗組員の皆さん、学生リーダー、教員が協力して試行錯誤しながら作っている最中。
小さな乗組員は、新しい動きへの提案に臨機応変に対応している。素直で、尚且つ頼もしい。
船の揺れにも慣れてきて、船酔いを訴える小さな乗組員は減少。
朝食は全員参加。
9時頃に函館入港、着岸予定。
昼過ぎには雨の予報なので、着岸後すぐ港で凧あげを実施の予定。
・夕方の定時連絡
9時に函館入港、着岸。
着岸と同時に小雨が降り始める。
予定していた14時ごろは雨脚が強くなる予報だったので、着岸直後に凧揚げを実施。
少し揚げ方に慣れてきたところで、雨が強くなり始めた。
雨に濡れて、和紙の凧が多数破れてしまった。
函館見学を実施。
五稜郭を見学し、その後、五島軒で昼食にカレーライスをいただく。
函館山にバスで登り、谷地頭温泉で入浴し14時に帰船。
もともと凧揚げを予定していた時間を使って、破れた凧の補修作業を乗組員の皆さんと行った。次のチャンスを期待する。
定刻通り15時出航。
洋上だより
雨の凧揚げ
ぽつぽつと小雨が降る中、函館港に入港しました。1日雨予報だったので、午後に予定していた凧揚げを入港後に行うことになりました。僕たちは、自分たちで頑張って作った凧をもって張り切って外に出ました。しかし、天気は、あいにくの雨。しかも、風もほぼ吹いていなかったので、どのグループもうまくあげることができませんでした。
あがった!と思ったら、凧がいきなり急降下したり、全然飛ばずに墜落したりして、和紙が破れ、ぼろぼろになってしまいました。
みんな落ち込んでいる様子で船に戻りましたが、翌日の佐渡島で、もう1回凧あげをするチャンスがあるかもしれない、と聞いてやる気が出ました。船に戻ってから、乗組員の方にお手伝いしていただきながら、凧の裏側に新しい和紙を貼って、自分たちの凧を修理しました。全ては、佐渡島でのリベンジのために…。
N.I
五稜郭タワー
函館港に着いて、バスで五稜郭タワーに行きました。五稜郭タワーの展望台からは、五稜郭や函館の街並みの全貌を見下ろすことができます。今日は、あいにくの雨で視界が悪かったのですが、遠くの函館港に停泊しているさるびあ丸を見つけた時は、嬉しくて、思わず「あっ!」と声を上げました。4階にはガラス張りの床があって、真上に立つと足のすくむ思いもしましたが、それがまたスリルがあって、面白かったです。
五稜郭タワーのチケットの写真には六種類あって、五稜郭が桜に包まれている春・五稜郭が緑に包まれている夏・五稜郭が紅葉に包まれている秋・五稜郭が雪に包まれている冬・五稜郭タワーの普通の写真・五稜郭タワーの夜景バージョンの、それぞれの写真から日本の四季を感じ、五稜郭の色々な姿を想像することができて素敵でした。
N.H
5月26日(木) 2日目 寄港地:宮古
さるびあ丸からの連絡
- 7:12入電:(南三陸町沖)
・昨晩の様子
全体ミーティングは案内所から、各グループごとの作業部屋への生中継で実施。
船酔いで、イエローゾーンの部屋での就寝が男子2名、女子2名。
予定より5分遅れの20時35分に全員就寝。
・今朝の様子
現在三陸沖。晴れ。肌寒い。
波はなし。湖のよう。
船内でラジオ体操を実施、今は朝食。
いただきます前にお増やし実施。
子どもたちの顔色はだいぶ良くなった。
朝食時船酔いで食べられなかった者は男子1名、女子1名。
午前は予定通り洋上授業1を実施。
・正午 岩手県宮古市 藤原第2埠頭 着岸
天気:晴れ。上着を着ていると暑いぐらい。
入港時、宮古の小学生たちが、美しい神楽の演舞を行い、さるびあ丸を迎えてくれた。
上陸後は宮古の方々が歓迎セレモニーをしてくださった。
昼食 コシヒカリや焼き鮭など岩手産の食材を活かした内容のお食事をいただいた。
入浴のあと、田老地区の震災遺構を見学。
津波の強さ、被害の大きさを自分の目で見て体感した。
乗船前に、先輩たちが制作協力した宮古のフェリーターミナルにある壁画を見学。宮古とのつながりを感じた。
出港時にも宮古の皆さんが太鼓、大漁旗で見送ってくださった。
夜は、就寝前に東海汽船の乗組員の方が先生になって星空観測を行った。
洋上だより
震災の学習
2日目の上陸地、宮古では、震災の学習をしました。ガイドさんから東日本大震災が起きた時の体験談を聞き、実際の動画を見せていただきました。私たちが想像していたものより衝撃的な動画で、言葉が出ませんでした。当時、田老地区には約10mの防潮堤があったのですが、東日本大震災で約14mの津波に飲み込まれ、大きく破損しました。今は新たに14mの防潮堤が建てられています。すぐそこに海があるのに、道路からはまったく見えないことが、不気味にも感じられました。
田老地区では、それまでにも3mくらいの津波が来ることはあったそうです。だから、東日本大震災でも約3mという津波の第一波に、住民の皆さんはいつものことだと思って逃げなかったのだそうです。そのせいで、その後の大津波で壊滅的な影響を受けてしまった、ということでした。今、宮古の人たちの津波の合言葉は、「つなみてんでんこ」。津波が来たら、一人でもすぐ逃げること=自分の命は自分で守ること、を肝に銘じるようになったそうです。
今日の宮古晴れの空や景色を見て、私は、家が壊れぐちゃぐちゃになってしまった街をここまで復興させてきた宮古の人たちの姿が表されていると感じ、力強くてすごいなと思いました。
N.H
洋上授業
洋上小学校では、「洋上授業」というものがあります。
例えば、船側測定や、手旗信号などです。今日はその中の、「手旗信号」について書きます。
手旗信号は、赤と白の旗を使って、相手の船に、言葉を伝えることができます。
しかし、今ではトランシーバーや、携帯などが増えて、あまり使えられなくなりました。
まず、持ち方は、右手は赤で、左手が白です。それを、上にあげたり、下に下げたりして、文字を作ります。乗組員を見本に、みんな頑張っていました。
5月25日(水) 1日目 出港:竹芝桟橋
さるびあ丸からの連絡
- 17:10(いすみ市沖 これから九十九里沖に入る)晴れ。
10:15 出航式開始。 神さまに洋上小学校の安全な航海を祈る。
11:00 定刻に東京港竹芝桟橋を出航。1年生に見送られながら離岸する。
昼食 6甲板と室内に分かれて、密を避けながらお弁当をいただく。午後は、生活準備をし、避難訓練の後、凧作りをした。
海況もよく、晴天。さわやかな空気の中、いすみ市沖を航行中。
ほどよい揺れを感じている。しかしながら、少し酔い始める児童数名。ドクターが対応。
凧は無事に完成。
洋上だより
出航式
私たち6年生は、竹芝桟橋で洋上小学校の出航式を行いました。
宗教プロジェクトが司会の礼拝では、久しぶりに学年全員が心を合わせて『大波のように』を讃美しました。
その後、東海汽船の山﨑社長、洋上小学校校長の喜多先生、6年生が乗る船『さるびあ丸』船長の石井キャプテンがお話をしてくださいました。
1年生も見送りに来てくれました。代表の公文あやかちゃんのスピーチには、6年生みんなが癒されました。
出航式が終わった後、6年生は船に乗り込み、出航して見えなくなるまで見送りに来てくれた両親や1年生に手を振りました。今まで洋上小学校に行けなかった卒業生の分も、たくさん学び、楽しんでいきたいと思います。
M.H
待ちに待った洋上小学校が始まりました。
僕たちが乗る船は、「さるびあ丸」という船です。甲板で大きく手をふって「いってきます!」と叫びながら出航しました。
この船は、全長118メートル・全幅17メートル・重さ約6,000トンの貨客船です。2年前に竣工された、広くて、大きくて、すごくきれいな船です。
船内は、6階建てです。僕たちが泊まっているのは、3・4階です。
食事は、6階の外の甲板で食べました。潮風に当たって食べるご飯はおいしいです。
いよいよ始まった、洋上小学校。コロナで行けなかった先輩がたの、思いものせて、思う存分楽しみたいです。
N.I