6月6日(木) 9日目 館山港入港ー竹芝桟橋帰港
さるびあ丸からの連絡
- 7:00大島を出発。
美しい朝日と共に最終日の朝を迎える。大島で停泊していた船は午前7時に出発。
船でいただく最後の朝食。
- 9:00館山入港。
2年生の頃、宿泊行事でお世話になった館山に予定通り9時入港。
温かい歓迎セレモニーで迎えられ、館山市長様からもご挨拶をいただく。
最後のお風呂(里見の湯)でリフレッシュし、城山公園へ。
高台から、館山夕日桟橋に停泊中のさるびあ丸の美しいフォルムを確認。
- 12:00定刻通り出航。
昼食後、荷物の整理を終えて、9日間お世話になった部屋の掃除。
その後、活動グループで洋上小学校全体の振り返り(プリント)を行う。
下船式の練習。各寄港地でいただいたお土産を手渡される。
手旗クラブの小さな乗組員は7甲板で「タ・タ・"(濁点)・イ・マ」の確認。
大人リーダーから歌のプレゼントと最後のスピーチ。
この9日間の温かい思い出が詰まった歌詞を皆で心を込めて歌う。
- 16:00竹芝桟橋着。
レインボーブリッジを過ぎて、お迎えに来てくださった保護者の皆様に手を振る。
定刻通り着岸、下船式を終えて小さな乗組員たちは8泊9日の航海を終えた。
9日間の航海を支え続けてくださった皆様、旅路の無事と安全を祈り続けてくださった皆様に、そして神様に心から感謝します。 校長 馬越 嶺
洋上だより
さよならパーティー
今日は館山に上陸して、お風呂に入り、城山公園から海に停まっているさるびあ丸を眺めました。洋上小学校も今日でおしまいです。
昨日の夜は、さよならパーティーをしました。さよならパーティーは、船員さんやリーダーたちにここまで安全に過ごせたことを感謝する会です。
最初に料理を食べてから、洋上小学校だけの各クラブの代表が壇上へ上がって、お礼のあいさつが始まりました。
24時間エンジンを動かしてくださっている機関部、料理を作ったり部屋の整理もしたりしてくださる事務部、安全に航海できるよう舵取りをしてくださっている甲板部、お世話になった船員さんたちに感謝の手紙を読みました。これらの船員さんたちとももうすぐお別れです。語りつくせないほどの感謝があふれてきました。
ぼくは、洋上小学校はいろいろな人に支えられてできているのだなと思いました。この第五十回という年を迎えられたのも、東海汽船の皆様が、決して一人では進めないさるびあ丸を、昼夜頑張って守ってくださっているからなのだと思いました。
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下船式
今日は、洋上小学校最終日で東京の竹芝に戻ってきました。
東京に着く前、みんな船の上で泣いていました。 船員さんやリーダー、みんなと別れるのが寂しくて、洋上小学校が終わってしまうのが悲しくて、それぞれいろいろな理由で泣いていました。ついに東京に着き、陸にいる家族に甲板から「ただいま〜。」と大きな声で言いました。
そして船から降り、出港式と同じ場所で下船式が始まりました。「大波のように」を歌い、ご挨拶をいただき、最後の「洋上小学校の歌」を歌い、校歌を歌って校旗をおろしました。8泊9日の洋上小学校の締めくくりとして、海に向かって感謝の気持ちをもって行いました。
9日間、ありがとうございました。
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6月5日(水) 8日目 熊野灘~大島岡田港沖 終日航行
さるびあ丸からの連絡
- 天気:晴れ 終日航行。
明け方、紀伊半島通過時に強いうねりを感じる。気分が悪く朝食に来られなかった小さな乗組員多数あり。
午前中は洋上クラブ。それぞれのクラブに分かれて活動。クラブも洋上授業に続いて、船員さんから学ぶ特別な時間。
スケッチや写真クラブは自分のお気に入りの場所で絵を描き、写真を撮っていた。
午後は赤道祭。甲板部、機関部、事務部からそれぞれたくさんの船員さんが参加してくださった。
グループの一員となって一緒に楽しい時間を過ごす。
水圧実験。予めクラスごとに決めていた物が100メートル沈めるとどうなるのか、興味津々。
実況中継を聞きながら結果を見守る。
夜はさよならパーティー。
これまでの感謝の気持ちをさるびあ丸の皆様に伝える。
ここまで歩んで来られたのは皆様の力があったからこそ。
それぞれが感謝の気持ちを抱いて、さるびあ丸最後の夜の眠りにつく。
船は大島で停泊。いよいよ明日が最終日。
洋上だより
船の上での活動
今日は一日、船の上での生活でした。
洋上小学校では、小さな乗組員は毎朝6時に起きています。ラジオ体操をした後、礼拝があります。礼拝は、渋谷キャンパスでの礼拝堂とは違い、周りが海に囲まれ、潮風が吹く6甲板で行っています。風がとても気持ち良いので、新鮮な気持ちで毎朝お祈りをします。黙祷しているときに僕は、これからの航海の安全と家族の健康について祈っています。
午前中は、それぞれが選んだクラブで活動をしました。僕はスケッチクラブで、船の一番上の7甲板で船の好きな場所や見える景色などをスケッチしました。少し揺れている中で描かないといけないので難しかったけど、一所懸命描いたので時間が短く感じました。他には、着岸用のロープを投げる体験をした甲板員見習いクラブや、いかをさばいたり花毛布の作り方を教わったりした司厨員クラブ、レベルの高い結び方にチャレンジしたロープワーククラブなど、船員さんから直接教わることができるクラブもたくさんありました。洋上小学校はあと一日だけれど、船員さんともっとお話しして少しでも多くのことを学びたいです。
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赤道祭
小さな乗組員は、今日一日ずっと船の上です。その中で、明日まで無事に過ごせるように、赤道祭をしました。赤道祭とは、本来風が弱く、操縦が大変な赤道付近を通過する時に、安全を祈る祭りでした。今回の赤道祭は1部と2部があって、1部は運動プロジェクトが考えたクイズ、2部は東海汽船の方々の謎解きをしました。1部のクイズは、寄港地に関するクイズと手旗で表した文字をあてるクイズをしました。手旗クイズの最終問題は、手旗信号50音表を見ないで答えなくてはならなかったので、とても難しかったです。私たちのチームは、10問中8問正解で、最終順位は3位でした。1位ではないけれど、3位になることができて嬉しかったです。2部では船員さんの方々と一緒に、さるびあ丸全体を歩いて謎解きをしました。船員さんがヒントを出してくださりながらみんなで問題を進めた謎解きは、とても盛り上がりました。私たちのチームは解きおわった景品として、さるびあ丸と青山学院のマークが入ったコップをいただきました。帰ったら大切に使いたいです。赤道祭が終わって少し休憩すると、もう洋上小学校が終わってしまうのだなと寂しくなりました。楽しいこと、つらいこと、悲しいことなど、さまざまな思い出がさるびあ丸にはあります。明日は最終日ですが、もっと小さな乗組員としてさるびあ丸に乗っていたいです。
S.I.
6月4日(火) 7日目 松山
さるびあ丸からの連絡
- 8:30松山 三津港に入港。
港から三津駅まで歩き、そこから電車で松山市駅に移動。
道後温泉、松山城、坂の上の雲ミュージアム、道後公園/城山公園で昼食を食べる。
前日の夜、電車の使い方、歩き方、歩く時の約束事など確認。大人リーダーはサポート役。
先頭は小さな乗組員。時計と地図とのにらめっこが続いたが、無事全グループがチェックポイントを周りきった。
熱中症にもならずみんな元気に活動。
- 15:30晴れ 瀬戸内海航行。
帰船して出港後、船内のお気に入りの場所で、「一人の時間」を過ごす。
スケッチをしたり、6月の詩の暗誦をしたり、ただ海を眺めたり、思い思いの時間を過ごす。
- 17時頃来島海峡大橋を通過。
瀬戸内海はとても優しく穏やか。
- 夕刻ターナー島(四十島しじゅうしま)沖:「坊ちゃん」夏目漱石に登場する島
洋上だより
道後温泉と坊ちゃん
今日は、愛媛県の松山市に上陸しました。僕たちは、事前に松山を舞台にした夏目漱石の『坊ちゃん』を読んで、松山について学びを深めてきました。
道後温泉は日本最古の湯として、また千と千尋の神隠しの油屋としても知られています。残念ながら、道後温泉の本館のお風呂には工事中ということもあって入ることはできませんでしたが、外から建物を見ることはできました。写真で見ていた時はそんなに大きく感じなかったのですが、実際に見るとかなり大きかったです。ここで坊ちゃんが泳いでいたのかなと、お話のシーンを想像しました。そして、作者である夏目漱石も気に入っていたというこのお風呂にぼくも入ってみたいなと思いました。
ぼくたちは代わりに、別館の飛鳥乃温泉に行きました。洋上小学校も終盤になり、少し疲れがたまってきましたが、温泉につかって、その疲れが一気に抜けた気がしました。とても気持ちよかったです。
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松山城 一人の時間
今日は、愛媛県の松山市に上陸しました。松山といえば、道後温泉だけでなく、お城もあります。松山城の天守は、江戸時代までに建築された12天守の一つで、一番最初の寄港地である高知の高知城にも負けない歴史を誇ります。そしてなんと防衛ラインが3つもあります。城のふもとへ行くまでには35分くらい歩きました。そんな松山城は、階段が多くてとても急で登ったら疲れました。でも上った後は、鎧をつける体験やお城の紹介ビデオを見て、その時代を知ることができました。また天守閣からは、松山市と真っ青な海が見渡すことができました。
船に戻ってからは、「一人の時間」がありました。青く輝く海を見ながら、『遠い海の記憶』という、詩の暗唱のテストを受けました。自分は、「いつか思い出すだろう 輝く青い海と通り過ぎた冷たい風を」という部分が好きです。僕は大人になったら洋上小学校のことを、この詩を頼り思い出すと思います。合格すると、特別な大きなさるびあ丸スタンプがもらえました。そのあとは、僕は一人になって、絵をかいて静かに過ごしました。
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6月3日(月) 6日目 門司・下関
さるびあ丸からの連絡
- 天気:晴れ
朝の礼拝。山本院長先生のメッセージ。
詩篇133編1節「見よ、兄弟が共に座っている。なんという恵み、なんという喜び」の御言葉を元に、テゼの讃美から、小さな乗組員の「今」に語りかける優しく力強いメッセージをいただく。
院長先生は、鹿児島2日目から合流、門司のセレモニーまで同行してくださり、小さな乗組員の生活を温かく見守ってくださった。
門司でも歓迎セレモニーをしていただく。日本一遅いトロッコ列車、潮風号に乗って移動。関門トンネル人道を歩き、県境をまたいで下関へ。
赤間神宮、日清講和記念館と見学、海響館で昼食をいただく。関門海峡の海のいのちについて学びを深めた。
宮本武蔵と佐々木小次郎が対決した巌流島に上陸し、散策。
関門橋とさるびあ丸の美しい姿を臨む。
関門海峡ミュージアム、バナナの叩き売りを見学。
充実した1日となった。グループでフィールドワークをすることにも少しずつ慣れてきた。
明日は小さな乗組員が中心となって松山の街を歩く。
洋上だより
門司・下関
今日、小さな乗組員たちは門司に到着しました。そこでは、門司だけでなく下関へも渡り、フィールドワークをしました。色々な所へ行きましたが、特に私の心に残った場所は、関門トンネルと巌流島です。関門トンネルは、全長780メートルの歩行者用のトンネルで、途中には福岡県と山口県の県境のマークが地面にあり、九州と本州は意外と近いんだなと思いました。壁には海の生き物のイラストがあって、トンネルにいるのにまるで海の中にいるようでした。
巌流島は、宮本武蔵と佐々木小次郎が戦った島です。みんなは2人の銅像の前で、同じポーズをとって写真を撮ったり、花や虫を見て楽しんだりしていました。戦いがあった島だとは思えないほど、今は自然がいっぱいで平和な島でした。巌流島からはあんなに大きかったさるびあ丸が小さく見えて、あそこで9日間生活しているんだなと思いました。
ホームページプロジェクト S.I.
洋上プロジェクト
洋上小学校では、いつもの学校と同じようにプロジェクト活動があります。一日のプロジェクトの時間は約30分、それ以外にも必要に応じて活動しています。食事、環境、運動、放送、情報、司会進行、洋上太郎丸、宗教、ウォーターキーパー、ヘルスキーパーの11このプロジェクトがあります。
食事プロジェクトは、食事の30分前から僕たちのために食事の準備をしてくれています。立食パーティーの日は、ブースに立って食事をふるまってくれます。
僕たち情報プロジェクトは、今読まれているようなホームページの記事や、船内に毎日はられている新聞を、船が揺れていても出しています。一日のプロジェクトの時間は限られているのでその時間で味のある記事を完成させなければなりません。一日過ごしている時に、記事の内容を考えながら過ごしています。毎日あったことを頑張ってまとめているので読んでいただけたらうれしいです。
これらの活動が船の毎日の生活を支えているので、これからもがんばってみんなのために仕事をしていきたいです。
ホームページプロジェクト A.Y.
6月2日(日) 5日目 壱岐
さるびあ丸からの連絡
- 天気:晴れ時々曇り 壱岐
早朝に、5年生で遠泳をした平戸の浜を通過。昨年、皆で遠泳に挑戦した「三角岩」や「根獅子浜」を海から確認。穏やかで優しい海。
聖日の朝を壱岐で迎える。静まりの礼拝。聖書朗読を聴き、讃美歌を歌うことを交互に繰り返す。聖歌隊による奉唱。海の上で小さな乗組員と共に新しい一週間の始まりを迎えられたことに感謝。
壱岐で過ごす1日。郷ノ浦港に入港。
ここでも温かい歓迎セレモニーで迎えていただく。
船員さんと共に牧崎公園で凧揚げをした。
渋谷キャンパスで図案を考え、船上で完成させた凧がついに大空を舞う。
どのグループにも船員さんが一人ついてくださり、凧の揚げ方を丁寧に教わりながら楽しい交流の時間を過ごす。
バスに分乗し、小さな乗組員は一支国博物館や古墳群を散策しながら、弥生時代の壱岐の歴史を学び、当時の人々の暮らしに思いを馳せた。
2回目の釣りクラブは大漁だった。小さな乗組員は次々と魚を釣り上げ、この日の釣果は96匹。カサゴやサバ、ネンブツダイなどを釣った。(ちなみに餌は鹿児島で調達したもの)
この日の夕食で美味しくいただいた。
壱岐で停泊中に集合写真を撮影。
明日は福岡県門司港に入港。
洋上だより
凧あげ
今日は、壱岐で凧あげをしました。
船員さんも凧あげに参加して、高く飛ばすため協力してくださいました。
今日は、風がいろいろな方向から吹いていて、初めは飛ばすのに苦戦していたけれど、船員さんがアドバイスをしてくださったり手伝ってくださったりして、ついに高くあげることができました。
喜んでいると、強風が来て僕たちの凧が森のほうに飛ばされ、木に引っかかってしまいました。十分くらい船員さんたちが探してくださったけど、見つけることはできませんでした。みんなが落ち込んでいた時、奇跡的に風が来てぼくたちの凧が上空へあがったのです。そして、どのチームよりも空高くあがりました。ぼくは今回の凧あげで、みんなと協力して取り組むことの大切さを学びました。これからもみんなと協力して、船での生活を続けていきたいと思いました。
船員さん、ありがとうございました。
R.M.
釣りクラブ
今日は、釣りクラブについて紹介します。釣りクラブは、文字のごとく自分が用意した道具で、釣りをするクラブです。初回は高知で行いましたが、あまり釣れませんでした。そして今日は、長崎県の壱岐で行いました。
高知のことがなかったかのようなあたりがいっぱいありました。海がきれいでさおをひき上げているときに途中で魚が見えてくるほどの透明度でした。
僕が一番すごいと思ったのは海に入れた瞬間にかかったことです。あちらこちらで「釣れました!」「釣れました!」という声が聞こえてきました。
僕は9匹釣りました。びちびちはねている魚がかわいかったです。
今日は大漁で、なんとカサゴやサバ、ネンブツダイなど計96匹も釣ることができました。夕食の時に、船員さんが調理してくれたカサゴの煮付けと唐揚げが出ました。自分で釣った魚は、釣ったという達成感と合わさって、買った魚よりすごくおいしく感じました。
R.T.
6月1日(土) 4日目 鹿児島上陸2日目
さるびあ丸からの連絡
- 天気:晴れ 鹿児島港停泊。
停泊した船ではよく眠れた。
今日は晴天。桜島と並ぶ朝日が美しかった。
鹿児島2日目、小さな乗組員は知覧コースと開聞岳登山コースの2つに分かれて1日を過ごす。
- 8時前下船。
登山コースの小さな乗組員は8時前に下船、お弁当の到着を待ってすぐに開聞岳に向けて出発。
- 11:50山頂到着。
9時50分頃には登り始め、山頂には11時50分頃に到着。
山頂からの雄大な眺めに感動した。
おにぎりを食べてすぐに下山。
平均時間を大きく上回るコースタイムに、現地のガイドさんも驚いた。
小さな乗組員はこれまでに朝練で体力をつけるための努力を重ねていたが、それが見事に実を結んだ1日となった。
知覧コースでは知覧特攻平和会館の語り部さんの話に涙する小さな乗組員の姿が多数見られた。
自分の兄や姉と同じほどの年齢の多くの若い命が散っていったという事実。
特攻隊について知ること、学びを深めることが、平和な未来を作るための大切な第一歩となると確信を深めた。
知覧の特攻基地から旅立った多くの特攻隊員が、最後に見たという日本の景色が、開聞岳の美しい景観であったことを心に刻んだ。
鹿児島港出港の際には小中学生ジャズバンドによる素晴らしい演奏があり、温かいお見送りをいただいた。
夕食時、夕陽で美しいシルエットに浮かび上がった開聞岳もさるびあ丸を見送ってくれた。
鹿児島行程を実現させるために様々な形で深く関わってくださった方々にも心から感謝したい。
皆さんの思いが一つとなって成り立っている行事だと実感する。
星空観察1日目。東京では決して見ることのできない夜空を眺める時間が嬉しい。
さるびあ丸は鹿児島湾を抜けて、東シナ海へ。長崎県の壱岐を目指す。
洋上だより
開聞岳
今日は、「薩摩富士」こと「開聞岳」に登りました。
標高は924mで日本百名山の一つです。
登りはなかなか先生のペースに追いつけず苦戦している人が多かったです。かなり急なところが多くて大変でした。ロープをつたって登ったり、梯子を上ったり、がたがたの岩場を歩いたり大変でした。その代わりと中の休憩が気持ちよかったです。汗をかきすぎて、体から湯気が出ている人が何人もいました。僕からも出ていたらしいです。そして歩き続けて大体2時間ぐらいで登頂しました。
景色が本当に良くてとてもすがすがしい気持ちでした。
登り切って山頂で食べるおにぎりは格別でした。少し休憩して写真を撮ったらすぐに下山しました。降りるときは上るときより危ないことが多かったです。下山中に28回転びました。結構痛かったです。落ちないように木につかまったら木が折れておしりを強く打ちました。でもこれもいい思い出です。そして頑張っておりて、おりて、おりていたら、あっという間に下山していました。大体1時間30分くらいで下山していて、これはとても速いペースだったそうです。疲れたけど、最高の登山だったと思います。
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知覧
今日は、知覧にある特攻隊記念館に行きました。1945年にこの鹿児島から沖縄の空にかけて特攻隊が米軍の船に突っ込んだという悲しい出来事がありました。記念館には、特攻隊に選ばれた青年たち一人一人の写真がありました。みんななぜか知らないけど笑顔でした。遺書も見ました。お母さんやお父さんを悲しませないように書かれていて、解読できた時には涙がでてきました。特攻隊はみんな、17~30歳あたりでした。その若さで自分の死に向かっていくのは、とてもありえないくらい大変なことだと思います。その人のおかげで今僕らの命があることについて深く学ぶことができました。このことをずっと覚えて、帰ったら家族に伝えたいと思いました。
A.Y.
5月31日(金) 3日目 都井岬
さるびあ丸からの連絡
- 8:00小さな乗組員は少しずつ船の生活に慣れてきた。
朝のラジオ体操を6甲板で行った後、雨天のため船内放送の設備で放映し、礼拝を捧げた。
奨励者の学生リーダーの温かいメッセージが小さな乗組員の心に響いていた。
昨晩は揺れがあり、気分が悪く朝食に来られなかった児童は4名。
- 10:30鹿児島湾内 イルカに遭遇
- 12:00鹿児島港に着岸。途中イルカの群れと遭遇。ブリッジで洋上授業を受けていた児童は、野生のイルカを見られたことに大興奮。洋上小学校ならではの自然との出会いに感謝。6コマの授業を受け終わり「小さな乗組員(見習い)」を卒業。
港のセレモニーには鹿児島市長も来られ、盛大に歓迎をしてくださった。
昼食を桜島フェリーターミナルでいただく。
午後のフィールドワークは「西郷隆盛を知るコース」。西郷隆盛像、維新ふるさと館、南州墓地、南州顕彰館、そして、カテドラルザビエル教会がチェックポイント。地図を見ながら、一つ一つ回っていく。西郷隆盛像の前で記念写真。ザビエル教会では温かく迎えられ、教会員の方から丁寧に礼拝堂の説明をしていただいた。礼拝堂のステンドグラスの赤はザビエルの情熱と殉教者の血を、青はザビエルの渡ってきた海、静寂を表している。礼拝堂の建物はザビエルの乗ってきた船をモチーフに造られているということ。静かな空間の中に、小さな乗組員を見守る神様の臨在を感じた。
小さな乗組員がさるびあ丸に帰船。元気よく「ただいま」。船が自分たちのホームに変わりつつある様子が微笑ましい。夕食はコロナ禍以来復活したバイキングメニュー。
食事プロジェクトの児童が自分たちでメニュー看板を作り、「店員」さんとなって、「お客さま」たちに声をかけている。豊かな夕食のひとときとなった。しばらくぶりの「揺れない」夜。
洋上だより
鹿児島カテドラル・ザビエル教会
今日、小さな乗組員は鹿児島県に上陸しました。私は、そこでカテドラル・ザビエル教会を訪れました。「フランシスコ・ザビエル」とは、日本に初めてキリスト教を伝えた宣教師です。教会には赤と青のステンドグラスがあって、赤はザビエルの宣教への情熱と殉教者の流した血の色を、青は祈りと静けさ、そしてザビエルが宣教のために渡ってきた海の色を表しています。教会にはイエス様が十字架を背負って歩き、十字架につけられて亡くなるまでの絵や、美しいパイプオルガンもありました。私はザビエルのことについてはあまり知りませんでしたが、日本にキリスト教を伝えようと必死で力を尽くしてくださったと知り、今青山学院があるのは、この方のおかげでもあるのだなと思いました。明日は鹿児島で、知覧を訪れたり、開聞岳に登ったりします。その時も、みんながけがをせず、安全に過ごせるといいです。
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洋上授業②
今日は、洋上授業の第二回目でした。
僕は、ワッチ、仕事場巡り、ロープワークの授業を受けました。
まずワッチでは、甲板員さんから船の動かし方について学びました。その最中、石井キャプテンがレーダーでイルカの群れを見つけてくださいました。少しイルカと距離があったのですが、特別に双眼鏡を貸してくださり、見ることができました。みんな野生のイルカを見るのは初めてなので、見えた瞬間歓声が上がりました。
次に、仕事場巡りでは、船員さんが食事をしているところや寝るところ、エンジンルームを見学させていただきました。エンジンルームはとても暑くて、機関士さんは、こんなにも大きなエンジンをコントロールしていて、すごいなと思いました。
最後にロープワークでは、船で使う縄の結び方を習いました。一番難しかったところは、手順を一つでも間違えると、違う結び方になってすぐほどけてしまうところです。日常生活でも使える結び方を学べたので、これから使っていきたいです。
R.M.
5月30日(木) 2日目 室戸岬沖
さるびあ丸からの連絡
- 7:00晴れ 現在は波穏やか。
昨晩はうねりによる揺れがあり、今朝の起き抜けに船酔いで具合が悪いと訴えるものが男子4名、女子5名あった。現在ドクターが病室で対応中。
この後朝食。8:30から船内見学(船橋、機関室、厨房、船員区画など)を予定。12:00高知港入港、歓迎セレモニーあり。
三翠園にて入浴、昼食は高知城ホール。高知城、高知城歴史博物館、木曜市、竜馬の生まれた町記念館などを見学し、釣りクラブの児童は帰船後、出航15分前まで活動。18:00高知港出港予定、鹿児島に向かう予定。台風とはすれ違っている予定。夕方からは台風からのうねりと風による波があるかもしれない。
- 午前午前中は洋上授業の1回目。
乗組員さんが先生を務め、手旗信号、ロープワーク、船速測定、ワッチ、仕事場めぐり、乗組員の仕事の授業を受講した。
普段とは異なる学びの内容にわくわくする小さな乗組員の姿が見られた。
- お昼午後は最初の寄港地、高知上陸。
高知市の皆様から温かい歓迎のセレモニーで迎えられた。たった1日ぶりなのに、妙に陸地に懐かしい感覚を覚えてしまう。 木曜市を見学後、高知城ホールで「司」さんのお弁当をいただく。
- 午後昼食後フィールドワーク。
高知城、龍馬の生まれたまち記念館、高知歴史博物館でそれぞれ高知の歴史と文化に触れた。釣りクラブの小さな乗組員は今回初めての釣りに挑戦。
釣果はコノシロが7尾。夕食後に司厨員さんにさばいていただき、刺身でいただいた。
- 18:00定刻通り18時、高知港を出航。
全体ミーティングで翌日の予定の確認。
台風の余波を警戒して早めに就寝。
洋上だより
高知
今日は洋上小学校2日目。小さな乗組員は酔いに慣れてきたのか、昨日よりもはきはきしています。
今日は高知県でフィールドワークをしました。高知市の方々が快く接してくださったおかげで、高知県を楽しめました。またあたたかい歓迎セレモニーをご準備してくださった高知市の方々に感謝です。
ところでみなさん、坂本龍馬のことを知っていますか。誰もが一度は聞いたことがあると思います。坂本龍馬は、高知県生まれで、西郷隆盛と協力して幕府を倒すために動いた人です。ここでクイズです。「龍馬」の名前は、どういう理由で作られたのでしょう。
1 顔が馬に似ていたから。
2 背中に毛がたくさん生えていて、龍のようだったから。
3 親が龍を好きだったから。
正解は、2番です。
今日は、「龍馬の生まれた町記念館」を見学し、龍馬の少年・青年時代の姿についても学ぶことができました。
明日は鹿児島県です。どんな出会いや発見があるか、楽しみです。
ホームページプロジェクト S.I.
洋上授業①
今日は、初めての洋上授業で、船速測定、手旗信号、乗組員の仕事について学びました。船速測定は、前方からオレンジ色の十字の形をしたうきを投げ、その60メートル後ろで通り過ぎた時のタイムを計測します。そこから計算をして、船が何ノットで走っているかを調べます。うきが波で船に寄ってこないように遠くに投げること、投げて海に浮いたうきを見逃さないようにじっと見ていることが大変でした。
手旗信号は、全部で14個動きがあって、その動きはカタカナに似ています。今日はグループで『ズ』を相手のグループに送る練習をしました。送るのは思ったより簡単でしたが、読み取るのが難しかったです。
乗組員の仕事では、船員さんが4回(朝、昼、夕、夜)もご飯を食べていることに驚きました。力を使う仕事だからエネルギーをしっかりとるようにしていて、一回の食事の量も多いそうです。
船員さんのお仕事は、体力と知識、船の上での約束を守ることが必要で、とっても大変なことが分かりました。ぼくも船員さんを見習って、明日からの洋上での生活を過ごしたいです。
A.Y.
5月29日(水) 1日目 東京港・竹芝桟橋
さるびあ丸からの連絡
- 10:00出航式
晴れ、風強し
初等部小澤部長のお話しは、口語訳聖書「神のなされることは皆その時にかなって美しい。」伝道の書3章11節を引用。これからの洋上小学校の生活でも、みなさんはたくさんの選択をします。それを神さまは「時にかなって美しい」ものとしてくださいます。自信を持って、「今」を大切にしてください。
暑さと緊張のため4,5名が貧血を起こし手当を受けた。学生リーダー1名も貧血。
- 11:00出航
10時からの出航式を無事に終え、竹芝桟橋を予定通り11時に出航。
台風の影響が心配されたが、当日は晴天となり、
無事に執り行われた。予定通りに出航できたことを
神様に感謝。たくさんの方々に支えられてこの日に
迎えられたことを改めて心から感謝したい。
1年生の親子、6年保護者の皆様が作ってくださった
花道を通って入船。
お見送りに来てくださったかたが小さくなるまで
手を振る。
出航パーティー。コロナ禍以来久しぶりに実施できた。
6年プロジェクトが司会をして進める。
石井船長、冨岡事務長、船員さんたちも一緒にご出席くださった。
大人のリーダーたちを改めて紹介。洋上小学校で楽しみにしていることを
一言ずつ話してもらった。
避難訓練 緊急時を想定して、船員さんリードのもとで
それぞれの船室から6甲板に避難した。
その後、子どもたちがお世話になるさるびあ丸の乗組員さんの紹介の時間。
甲板部、機関部、事務部の方々をそれぞれご紹介いただく。
波は穏やかであったが、東京湾を出る頃に段々とうねりが増す。
凧づくりは6甲板で、外の風を感じながら行う。
甲板の船員さんたちと一緒に作業を進める。
夕方頃から船酔いに苦しむ児童が増えてきた。
初めての洋上プロジェクト活動。
初回はそれぞれの仕事内容、役割分担を確認。
夕食を食べ、夜のミーティング。
2日目となる高知上陸の話を池上先生から聞く。
点呼を取り、20時30分までには完全消灯。
船からの航跡をご覧ください。
洋上だより
出港式
今日、1年生のパートナーさんと保護者のみなさんに見送られ、洋上小学校が始まりました。台風の影響で予定どおり出航できるか分からず危ないところでしたが、無事に今日を迎えられたことをうれしく思います。
出港式は大海原を見ながら行われました。僕たちは、『洋上小学校の歌』『大波のように」『校歌』を歌いました。みんなの本気でやろうとしている気持ちが見えるような歌声でした。リコーダーも、たくさん練習した成果を発揮し、きれいに吹くことができました。そして、制帽から乗組員帽に取りかえ、小さな乗組員として船に乗りました。ついに出航の時。船が進み小さくなっていくお見送りの方へ「行ってきます。」と大声で言いながら手を振って、僕たちは広い海へと旅立ちました。これから8泊9日間、船の上でたくさんの思い出を作りたいです。
R.T.
凧作り
今日は出航した後に、デッキで出航パーティーをしました。
おいしいごちそうをいただいた後、グループで分かれて凧作りをしました。凧の表面の絵は初等部で描いてきたので、定規で竹の長さを測って、竹ひごを貼り、凧を完成させました。
みんなで凧を作っていて一番難しかったことは、糸を通す作業です。
小さい紙に穴をあけ、糸を通しました。これは二人で協力しないと、うまく通せなかったので、一番苦戦した作業でした。
凧を作るのは大変でしたが、凧を作り終わった後、みんなうれしそうな顔をしていました。みんなで作った凧を、壱岐で上げるのが楽しみです。
R.M.