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第52回(2026年)

洋上小学校

今回の洋上小学校について

初等部長のごあいさつ

青山学院の最初のいしずえをつくられたスクーンメーカー先生は152年前にサンフランシスコから船で横浜にやってきました。その時の様子を次のように日記に記しています。「我が蒸気船は長旅であたかも疲れ切ったかのようにボーボーとあえぎつつ白い煙を吐いて、サンフランシスコからの25日の順調な航海を終え、横浜の清澄な海に錨を投じた。後ろには、はるばると続く大洋が果てしなく紺清に波打ち、目の前には、まさにゆっくり沈もうとする絢爛たる夕日を浴びて、この世ならぬ美しさに輝く日本の海岸が横たわっていた。」
未知の国に向かってくる思いは、期待と不安が入り乱れたものだったのでしょう。不安もあったでしょうが、それよりも期待、やる気、チャレンジする気持ちが大きくなっていたのでしょう。

求めなさい。そうすれば、与えられる。
探しなさい。そうすれば、見つかる。
たたきなさい。そうすれば、開かれる。
-マタイ 7:7-

この聖句は洋上小学校の主題聖句です。「求める」「探す」「たたく」という動詞が出てきます。これらの言葉は、自分が主体的に動くことを表しています。しかし、闇雲に求めれば良いというものでありません。この言葉の前には「神さまはすでにあなたの必要なものをご存じで、すでにそれぞれの必要なもの(こと)を用意してくださいます」という言葉が隠されているのです。
大切なことは、神さまがあなたに用意してくださっている方向に合わせて「求める」ことです。そうすれば、あなたが求めるものを手にすることができます。
このプログラムは多くの方々のお支えがあって成り立っていることを是非忘れないでください。特に、半世紀以上もこのプログラムを続けることができたのは、東海汽船の多くの方々のお支えによるものです。また、寄港地でもたくさんの方々にお世話になります。感謝と尊敬の想いをもって洋上小学校に参加しましょう。

青山学院初等部 部長 小澤 淳一

校長のごあいさつ

第52回青山学院洋上小学校のテーマは、「つなぐ ともに生きる」です。
・貨客船さるびあ丸の小さな乗組員として、地域をつなぎ、人をつなぐ船の役割を実感しながら、自ら人とつながり、日本各地での学びを深める。
・日本各地の歴史や文化、戦争や震災の現実を知り、人と人がともに生きる未来のために、自らの歩みを考える。
今年の6年生は、これをめあてとして、初等部の宿泊行事の集大成である8泊9日の船旅に出かけます。
昨今の国際情勢により燃料代が高騰し、実施さえ危ぶまれるような中で、東海汽船のみなさまは初等部の子どもたちのために最良のことを常に考えてくださいました。初めての寄港地となる2か所への入港も、船長自ら「自分たちも楽しみ」と快諾してくださったことで、今回の航路が実現することとなりました。
寄港地での活動を支えてくださる方々も、心を砕き、私たちを迎える支度を整えてくださっています。
子どもたちの生活を支えるために集まってくださったドクターやリーダーの存在も行事の実施には欠かせないものです。
洋上小学校の準備を通して、私自身、人とつながることのすばらしさを実感しています。そのようなすばらしい方々と子どもたちを「つなぐ」という、子どもたちと同じめあてを大切に、みなさまと力を合わせて歩みを進めてまいります。
子どもたちには、洋上小学校の主題聖句である「求めなさい、そうすれば、与えられる。」(マタイ7:7)の言葉を心にとめ、自ら進んでつながり、学びを深めると同時に、人の温かさにたくさん触れてほしいと願っています。それが、「ともに生きる未来」を考える原動力になると信じています。
思いを受け止めて力を貸してくださる全ての方々への感謝の気持ちを胸に、出航のときを迎えます。

第52回 洋上小学校 校長 黒子 亜美

シンボルマークについて

第52回洋上小学校のシンボルマーク決定

応募作品の中から学年教務会の選考の結果、右の作品が最優秀作品に選ばれました。作者である児童の、作品作成の思いを紹介します。

私は「つなぐ・つながる」という思いをこめて、このシンボルマークを描きました。
ポイントは、マークが切手の形ということです。切手は手紙を送る時にはります。私は大切な人に手紙を送ったり、もらったりしていたから、切手の形にしました。そして、描いてある様々な色のテープは、自分が1年生の時に6年生からもらったテープを思い出して描きました。次の世代へつなぐという思いもこめています。手紙のように、小さな乗組員一人ひとりが場所をこえて、時をこえて、土地・歴史・人と、心からつながる旅となればいいと思っています。どんな旅が始まるのか、楽しみです。
平松 葵