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初等部 部長挨拶

Message From the Principal

こんにちは。
青山学院初等部ホームページへようこそ。

日本が近代化を押し進めようとした明治初期、アメリカのメソジスト監督教会から派遣された
3人の宣教師が創設した3つの学校を源流として青山学院は生まれました。

それから145余年、
「愛と奉仕の精神をもって、すべての人と社会とに対する責任を進んで果たす人間の形成を目的とする」
を教育方針に掲げ、「地の塩、世の光」をスクール・モットーとする青山学院は、
目標とする人物像を「サーバント・リーダー」という言葉に託して飛躍の150年に臨んでいます。

「かけがえのないひとり」

青山学院初等部は、日本に初めてロータリークラブを設立した校友の米山梅吉が、青山学院緑岡小学校(現、初等部)を1937年に開校してから80余年の歴史を数えます。今日まで、子ども達を「かけがえのないひとり」として大切に育ててきました。初代校長であった米山梅吉が子ども達に繰り返し語った聖書の言葉『人にしてもらいたいと思うことは、あなたがたも人にしなさい(マタイによる福音書7章12節)』は、「5つのおやくそく」として今も受け継がれています。

「学力」よりも「学習力」

学校は社会の縮図と言われ、日本の教育はかつて画一的、均一的でした。社会においても、個性や多様性が積極的に求められることはなく、決められた時間内に与えられた課題をこなす力が学力であり良い人材と言われてきました。グローバル化や少子化、超高齢化社会、地球温暖化、AI(人工知能)、SDGs等がキーワードになって久しい現代の日本では、学力の意味も大きく変わっています。暗記の量や与えられた問題の正解に最短でたどり着く力よりも、正解のない問いにどれだけ多くの考え方を提示できるか、どんな問いを立て、どのように自分なりの答えを作り出していくのか――そんな知的社会的能力が必要とされる時代になっています。つまり「学力」よりも「学習力」なのです。

“感じ・考え・学習する
学びのサイクル”

しかし、膨大な情報とモノがあふれ、本物と偽物との区別ができず、夢が持てず、自尊感情も低くなっているのも事実です。その中にあって青山学院初等部の教育は、「かけがえのないひとり」に対して「神様から与えられた賜物を活かす」教育を一番重要と考えています。一方的に知識や技能を授けるのではなく、その子自身の内側で、“感じ・考え・学習する、学びのサイクル” が生まれるような教育活動を大切にしてきました。こうして自分の価値を知り育った子ども達が自分の使命を見出し、自分の力(価値)すなわち賜物を進んで人と社会に広く生かすことで、新しい時代、未来を創造していく「サーバント・リーダー」につながっていきます。これらのことは、青山学院初等部がキリスト教学校として果たすべき、人として重要な「人格」教育にも継がれているのです。

「Withコロナ」から
「Afterコロナ」へ

何を「学力」とするかは、これからも社会の変化と共に変わっていくことでしょう。しかし、初等部の教育は変わることはありません。初等部が開校当初より大事にしている価値観は、どんな時代、社会にあっても決して揺らぐことがなく、必要とされる教育であるという自信と確信がわたし達にはあるからです。

毎年、入学式や機会があるたびに「あなたがた一人ひとりが青山学院初等部です」というメッセージを子ども達に伝えています。そうです、いつでもどこにいても、学校にいても家庭にいても大切な初等部の子ども達なのです。一人ひとりの子ども達が、初等部の主役なのです。これからも子ども達一人ひとりと繋がり、「かけがえのないひとり」を大切に考えていきます。 

2021年4月、まさに国難とも言える新型コロナウイルス感染拡大の中、3回目の緊急事態宣言が発出されました。昨年度も子ども達の感染予防に努め、結果様々な制約を受けた学校生活でした。まだまだ我慢の時です。しかし、毎日子ども達の明るい姿や笑顔に元気をもらっています。「Withコロナ」から「Afterコロナ」へ。新型コロナウイルス感染拡大の中にあっても、青山学院の建学の精神であるキリスト教信仰と教育方針に堅く立ち、一方で、新しい時代に生きる子ども達を見据え、可能な限り社会と時代の要請に応えるために、80余年の歴史を大切にしながらも柔軟に、新たな学びと初等部ならではの質の高い教育をこれからも構築していきます。

青山学院初等部 部長

中村 貞雄