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ハンドベルクワイア

初等部のハンドベルクワイアについて

初等部ハンドベルクワイアは、1975年(昭和50年)に上戸秀夫先生(元初等部長)の指導により始まりました。
初等部では、1972年(昭和47年)から、初等部が週5日制になり、土曜日がお休みになりました。木曜日の午後の授業として行われていたクラブ活動が、自由参加になって放課後に行われるようになりました。

そこで、上戸先生がぜひ初等部で「ベルコワイア」(ハンドベルクワイア)をクラブとしてやりたい、と当時部長の伊藤朗先生に話をしたところから、ベルコワイアの話は始まります。

まず、クラブを始めるためには「ハンドベル」という楽器を買わなくてはなりません。
ところが、当時はまだ、日本国内ではハンドベルという楽器がほとんどなく、日本で購入することはできませんでした。そこで、アメリカから取り寄せることになりました。何とか2オクターブだけ買うことができ、船便で日本に送られました。当時の値段で50万円だったそうです。
当時、学校などの教育機関が楽器を買うときには税金がかからないということになっていました。 ハンドベルも楽器ですから、同じように税金がかからないはずです。 ところが、税関では「これは楽器です」といくら言っても、なかなか楽器だとはわかってもらえず、苦労をしたというエピソードが残っています。

こうして、初等部にベルがやってきて、ベルコワイアの活動を開始したのが、1975年(昭和50年)のことでした。その当時、日本には12のハンドベルクワイアが存在し、日本ハンドベル連盟を発足しました。青山学院初等部はその最初からのメンバーで有り、連盟の第1回の理事会は、初等部の旧校舎の3階会議室で行われました。その当時は、ハンドベルはほとんど知られていませんでした。あれから40年の現在は日本でも広まり、多くの学校、教会や施設、市民団体がハンドベルの演奏するようになりました。日本国内では約600団体、アメリカでは3万団体ほどが活動しており、ほかには、イギリス、カナダ、オーストラリア、韓国、香港、シンガポールなどで演奏されています。

現在の活動では身長と腕力の配慮から、高い音を三年生が演奏し、学年が上がるにつれて重いベルで演奏します。高学年の児童によっては一曲あたり四つのベルを担当することもあります。
聖句に「わたしたちの一つの体は多くの部分から成り立っていて、その部分は同じ働きをしていない」という箇所があります。ハンドベルはピアノの鍵盤と同じようにどれも違う音を奏でます。それをメンバー一人一人が心を合わせて奏でています。そこには、個性を大切にしながら全体の調和を保つ初等部らしさがあると思います。毎年十数名編制のクラブですが、仲良く演奏をしています。最近は、毎月の礼拝奉仕に加え、オール青山ハンドベルコンサート、渋谷ヒカリエで公演、さらに、Aoビルでも演奏します。
奉仕の機会に感謝し、これからも美しい音色を奏でていきたいです。

ハンドベルは、どんな楽器?

ハンドベルの正式名称は、「イングリッシュ・ハンドベル」と言います。その名の通り、イギリス発祥の楽器です。その起源は、教会のタワー(鐘楼)にあります。大きな鐘をロープで引っ張って音をだしますが、その練習用に、ベルの形はそのままに、小さくして握り手(ハンドル)をつけてできたのが、「ハンドベル」です。17世紀頃イギリスで造られ、その後、アメリカに渡り、教会音楽の楽器として発達しました。
初等部では、アメリカ製の楽器を4オクターブ(49個)使って演奏しています。

最近では、ハンドチャイムというアルミで作られたとても柔らかい音がする楽器も使っています。(5オクターブ使用61個)

活動日
月曜日・金曜日 15:50~16:30
活動場所