洋上小学校
今回の洋上小学校について
初等部長のごあいさつ
2025年度 第51回青山学院初等部洋上小学校 海の子 巻頭言
求めなさい。そうすれば、与えられる。
探しなさい。そうすれば、見つかる。
たたきなさい。そうすれば、開かれる。
-マタイ 7:7-
この聖句は洋上小学校の主題聖句です。「求める」「探す」「たたく」という動詞が出てきます。これらの言葉は、自分が主体的に動くことを表しています。しかし、闇雲に求めれば良いというものでありません。この言葉の前には「神さまはすでにあなたの必要なものをご存じで、すでにそれぞれの必要なもの(こと)を用意してくださいます」という言葉は隠されているのです。
大切なことは、神さまがあなたに用意してくださっている方向に合わせて「求める」ことで、あなたが求めるものを手にすることができるのです。
さあ、第51回青山学院初等部洋上小学校の出航に向けて、何が備えられているのか、楽しみにしていきましょう。
今から151年前、スクーンメーカー先生はサンフランシスコから船で横浜にやってきました。その時の様子を次のように日記に記しています。「我が蒸気船は長旅であたかも疲れ切ったかのようにボーボーとあえぎつつ白い煙を吐いて、サンフランシスコからの25日の順調な航海を終え、横浜の清澄な海に錨を投じた。後ろには、はるばると続く大洋が果てしなく紺清に波打ち、目の前には、まさにゆっくり沈もうとする絢爛たる夕日を浴びて、この世ならぬ美しさに輝く日本の海岸が横たわっていた。」
未知の国に向かってくる思いは、期待と不安が入り乱れたものだったのでしょう。不安もあったでしょうが、それよりも期待、やる気、チャレンジする気持ちが大きくなっていたのでしょう。
みなさんは、洋上小学校を目の前にして、どんな気持ちですか? ドキドキとワクワクの割合は、どんな感じですか?
半世紀以上もこのプログラムを続けることができたのは、東海汽船の多くの方々のお支えによるものです。感謝と尊敬の想いをもって洋上小学校に参加しましょう。
青山学院初等部 部長 小澤 淳一
校長のごあいさつ
昨年、50回目の節目の年を迎え、今年、51回目という洋上小学校の新たな歩みが始まろうとしています。初等部では、学びの場所をキャンパスの外の世界に求め、その道で活躍されている様々な「先生」方に学びを請うてきました。洋上小学校はその集大成であります。
今年の洋上小学校では、特に「過去を学び、現在を見つめ、未来を描く」ことを、プログラム全体のねらいにしています。「小さな乗組員」として、自分なりに精一杯感じてきてほしいと願っています。自分の心のフックに引っかかる何かを、たくさん持って帰ってきてほしいと思います。それらがどんな心のお土産であったかは、帰ってきてからじっくり味わいましょう。
神、人、自然との豊かな出会いに恵まれますように! いざ、出航だ!
第51回 洋上小学校 校長 戸井田 直人
シンボルマークについて
第51回洋上小学校のシンボルマーク決定
応募作品の中から学年教務会の選考の結果、右の作品が最優秀作品に選ばれました。作者である児童の、作品作成の思いを紹介します。

小さな乗組員として大海に乗り出す私たちは、行く先々の寄港地で人々とつながり学びを重ねます。その経験が自らの未来を切り開くようにという願いをシンボルマークに込めました。
困難な状況になっても諦めず挑戦を続ければ道は開かれていく、という主題聖句を、前進するさるびあ丸に重ねて表現しました。
来島 恵茉